2010年1月14日木曜日

丸尾山砥石恐るべし その2


先般手に入れた丸尾山産八枚層の仕上げ砥石を様々試しているのですがその対応の広さと研磨力には驚くしかありません

これはハイス全鋼の鉋を研いだものです強靭なハイス全鋼でも反応がよくサクサクと力強く卸してくれるのです








2分ほど研いだ仕上がりの様子ですが
鋼の沸粒(にえつぶ)がクッキリと現れています
ということは、前段階の中砥但馬砥の傷が
ほとんど消えているということです
これには全く驚いてしまいます

4 件のコメント:

R さんのコメント...

すっごくきれいな仕上がりになりましたね!!(^0^)
丸尾山産おそるべし!!(-0-)
砥石ってどんな鉱物のかたまりなんだろう・・・

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

コメントおおきにです。
京都の天然仕上げ砥石の生成物語はスゴイでっせ。
起源は2億5000万年前だっちゅうから、
数えるだけで気が遠くなります。
なんでも、パンゲアっちゅう古大陸の砂漠の黄砂が
京都産仕上げ砥石の原料やそうな・・
その場所は日本から遥か遠く数千km離れたとこでっせ。
今の太平洋のハワイ沖でんがな・・
仕上げ砥石は薄~い層が何層も重なっているのですが
それは1000年で1mmほどしか積もらないのだそうです。
そやから、ワタクシが持っている3cmの厚みの砥石は
3000年かかっているということになるのです・・
その層が1年に数cmずつ日本に近づき、何千万年もかかって
日本に近づいてきたのやそうです。
砥石もやっぱ、京都観光がしたかったのやろね。

R さんのコメント...

ふえ~(-0-)といしくん、すっごく長い命ですね!!気が遠くなるような時間をかけてきたからこそこのようにすっごく美しく見えるのですね!!きれい、うっとり・・・
(-0-)
しかも出来上がるだけにとどまらずとおくから日本にやってきた。きっと、Kiyondさんのおっしゃるとおり京都観光がしたかったのですよ。そして、今、(ぼくはついにやってきた!!これからどんなものを研ぐのかな、わくわく)といっているのでしょう。
といしくんはどんなものを見てきたのかな。京都にくるまで台風にあったり雨や雪にあったり、きれいな虹や、夕日や朝日や、いろんなものを見てきたのでしょうね。
想像すると、いろんなものが見えてきてとっても面白いです。
Kiyondさんありがとうございます(^人^)

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

先のコメントで、天然仕上げ砥石は1000年で1mmほどしか積もらないので、3cmの厚みの砥石は3000年かかっている、と述べましたが3万年の間違いでした。
訂正しておきます。