2010年8月8日日曜日

不思議な符合(隼人と錫)その6

鹿児島県の大隅半島で出土した銅矛がどのようなものか見たくて調べてみましたが、ネット上では東京国立博物館で展示されているということまでしか分かりませんでした。なんとか形だけでも知りたいと思い、以前手に入れていた資料を手当たり次第めくるしかない、と何気なく書棚に目をやったら、「古代九州の遺宝:鏡、玉、剣」という図録が目に留まりました。かなり古そうです。いつ手に入れたのかも覚えていない・・。これに載っていなかったら諦めるしかないなと思いながらめくっていたら、ありました、ありました。

モノクロですが、鹿児島県出土の銅矛が
1点載せられていました
説明には曽於郡有明町野井倉下原出土とあります
時代は弥生時代後期 長さ81,8cm
曽於郡は現在の志布志市(地図参照
この形状の銅矛は中広形と言われ
九州各地で見られるものです
鹿児島県では今のところ
この1点しか出土していないようです
鹿児島県では何故か古代の青銅製品の
出土は少ないのです

源信正さんからのご教示で
東京国立博物館HPの画像を紹介しておきます



ページをめくっていて驚いたのは
この銅戈(どうか)です 長さ10,2cm
これは参考品として展示されていたもの
のようですが、中国遼寧省から出土している
戦国時代(紀元前403年~221年)のものです
なんと、茎(なかご)部分に
三つ巴紋があるではないですか・・

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

東京国立博物館のホームページ右下の情報アーカイブの中に画像がありました。
画像番号 C 34551 です。

1996撮影でフィルムの切れ端も写っていていかにも資料です。古墳時代ではなく、弥生時代後期というのが面白い。

キヨンドさんの影響なのか、PCの画面をかえてみました。
ダビンチ・モナリザの復元写真。平等院鳳凰堂 扉の復元写真・・・過去の顔料を調査し描かれた当時を意識して復元されたものです。
モナリザは現在見ている暗いイメージでなく背景は明るい青で、微笑みも、愛する人に描かれているという、恥じらいの微笑みに見えてきます。
眉は現代の女性のように細い線で描かれてます。

絵画だけでなく古代史も、切り口を変えると面白いことが発見できますね。

       源 信正

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

おおきにです。
早速リンクさせてもらいます。