2011年8月13日土曜日

今日の工房


製作中の二台の特注ラプレヴォット・タイプ
昨日裏板の膨らみを仕上げ
今日は内側をくり抜く作業を主に行いました
鑿(ノミ)で荒削りをした後




四方反り鉋で鑿の削り痕を消していくのですが
これまで使っていたものに加え
新しい四方反り鉋を使い始めたら
これが切れが軽く、驚きました
上の写真はこれまで使ってきたものですが
鋼は安来鋼青紙(特殊鋼)です
今回手に入れたものは安来鋼白紙(炭素鋼)と
思われますが、ここまで切れの軽さが違うと
ちょっとこれまでのものは使う気になれません
とくに粘りの強いメープル材では
鉋の切れの違いが顕著に表れます




ということで、20年ほど前に手に入れていた
炭素鋼の古い鉋身に取り換えました
写真左はこれまで使っていたもので
台に挿(す)げているのが炭素鋼の刃
使ってみて驚き、やはり切れの軽さが違います
早く取り換えておくべきでした・・












7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

キヨンドさんの工作を拝見していると、京焼の工程を思い出します。
京焼では最初からあんなに薄い訳ではなく、一時乾燥後の厚み4mm位から専用のヘラで実用極限の1.3mmまで削っていきます。もちろん機械ではなく、職人による手仕事です。
削る音を聞いていたら、刃物を砥石にかけて仕上がりの時に出てくる音に良く似ています。
彩色においては、黒の縁どりでなく、金を使い、様々な色のハーモニーを統合する。
色使いは現物とは全然違う色を使うのですが、これがまた、素晴らしい。
よく考えだしたものです。
            源 信正

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

京焼きの歴史に名を連ねる仁清が丹波出身というのも
暗示的なものを感じます。
1,3mmmで削り込むのはおそらく磁器でしょうが
そういった硬い印象の焼物の産地に河井寛次郎や
八木一夫といった反動分子ともいえる作家が
出現しているところに、物を作る者として興味を覚えます。
落語に「はてなの茶碗」のような噺があるのも
その一つなのかもしれません・・

匿名 さんのコメント...

http://www.youtube.com/watch?v=Fl4QUinm0P8
「はてなの茶碗」米朝さんのが見つかりました。
最近のお笑い芸人さんたちとは月と鼈ですね。
話の中に引き込まれてしまいます。

映りの作り方、なんとなく解明したような気がします。
ヒントは足元に沢山転がっていました。
後は、鉄の純度を古代の方法で上げるにはどうすべきか?
実験してみたいのですが・・・・
早く3億円当たらないかな~。
       源 信正

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

米朝さん、高齢にもかかわらず声に張りがあり
言葉もはっきりしていますね。驚きます。
枕がまたいいですね。

篠山の藤井刀匠の最新作の平造り脇差を見せてもらいました。
「ずぶ焼き入れ」だそうですが、刃文は青江風の逆丁子交り、
匂い深い小乱れですばらしい出来でした。
映りも出ていたのには驚きました。

匿名 さんのコメント...

映りについて・・・
焼入れは一回だけと思うのが普通なのですが、
複数回焼入れをしたと思われます。
原爆あるいは火事の熱のために、刃紋が変わることで気づきました。
そのため乱れより直刃の映りが難しいと考えています。
「ずぶ焼き入れ」も高度な技術が必要です。
キヨンドさん、藤井刀匠の今後のご活躍を期待しています。
   源 信正

匿名 さんのコメント...

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%82%A4%E6%96%87%E5%AD%97
ペトログリフを調べてたら、こんなものを見つけました。
神社によくある丸い穴もその類ではなかろうか?
手塚治虫のなかで、雨垂れで石を刻む工法で時間をかけて造形物を作るようなことが紹介されていたと思います。
見晴らしの良い丘の巨石には何がしか、そのような印があるように思います。
石の弱い部分が欠けただけとは想いたくないな~
        源 信正

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

ありがとうございます。
日本の古代文字のルーツはインドのブラフミー文字や
カロシュティ文字とする説もありますが、
岩座信仰が行われていた岩に刻まれた文字は
シュメール文字やインダス文字に近いというところに
古代日本の秘密が隠されているように感じます・・
http://www6.ocn.ne.jp/~kiyond/doukyou-moji.html