2012年4月18日水曜日

森砥石さん


京丹波(京都府)亀岡市で砥石の販売をされている
森砥石さんが、新たに仕入れた仕上砥の中で、
これは!というものを持って来られました。
商品として世に出す前に難がないか試し研ぎをやってくれということで、ここ1年ほど、これまでかなりの数の
天然砥石を試し研ぎしてきました。すばらしい砥石と出会ったときは、これをブログで紹介したいものだと思ったことが何度かあったのですが、世間には内緒で来られているのかもしれないと思い、遠慮して言い出しませんでした。
ですが、今回持ってこられた3丁の仕上砥は皆すばらしいものばかりで、これはブログで紹介したいなぁと思わず口から出てしまったのです。それを聞いた森砥石さんは、「そんなん、かましまへんで」と快諾して下さったのです。

ということで、今回3点の仕上砥を紹介します
その前に、仕上砥を試し研ぎする前の状態を
説明しておきますと 

どの仕上砥も、この青砥で研いだ後に
試し研ぎを行いました
この青砥は丹波亀岡・岡花産
粒度は緻密で#1200~1500ほどの感じです

研いだ刃物は寸六の鉋身で
ご覧のように研ぎ面の幅が9mmほどの
三分研ぎのものです
鋼は古い青紙鋼と思われます


最初に研がせてもらったのは
京都梅ヶ畑奥殿(おくど)産の戸前(とまえ)
大きめのサイズで厚みもタップリとあります
奥殿といえば研磨力の強い巣板で有名ですが
戸前層のものにはめったにお目にかかれません


研いでみると硬めにもかかわらず
まったりと研ぐことができ
研磨力も強い感じを受けます
私は奥殿産のものは巣板しか持っていませんが
巣板とは全く違う研ぎ感でした

この仕上砥は最終仕上げ向きなので
青砥の次に使うにはやや無理がありますが
少し時間をかけて研ぐと
ここまで仕上げることができます
試し研ぎなので刃の返りは取っていません


次に研がせてもらったのは
同じく奥殿産の巣板

これもやや硬めですが
強い研磨力があります
筋は全く当たりません

これも鏡面に仕上げる最終仕上げ向きで
青砥の後にはやや無理がありますが
やや時間をかければここまで
仕上げることができます


さて、最後に登場するのは
天然仕上砥石の名門
京都梅ヶ畑中山産の巣板です
これも立派な形状で、今では
なかなかお目にかかれません


やや硬めですが、硬さを感じない研ぎ感で
研ぎ面が狭い三分研ぎでも
ここまでよく反応します
これも筋は全く当たりません

強い研磨力があり
青砥の傷があっという間に消えました
さすが中山産!と感服しました

以上、森砥石さんの所へ新たにやって来た
天然仕上砥を紹介しました
問い合わせは森砥石さんへ

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