2012年10月23日火曜日

笠堀砥で清弘銘の鉋身を研ぐ

今回手に入れた
新潟県産中砥を使って
清弘銘の鉋身を研いでみました

この中砥は日本刀を研ぐ際の
改正名倉砥ということです
改正名倉砥は山形県産のものしか
私は知りませんでしたが
この産地は新潟県三条市笠堀
地元では笠堀砥と呼ばれ、
昭和37年(1962年)まで
採掘されていたということです

福島県産の会津砥と比べてみました
会津砥には白系と青系がありますが
写真右は青系の会津砥です
色あいや硬さの感じは
よく似ていますが
質感は左の笠堀砥の方が
やや粒子が粗く感じます

目がよく締まっているので
#600ほどのダイヤモンド砥石で
目起こしをし、研ぎ始めましたが(動画参照
よく反応し、研ぎやすく
強い研磨力を発揮します

この砥石の前に使った
戸澤・虎砥の研ぎ傷を
あっという間に
消すことができました
粒度は#2000以上ある感じです

これは動画で最初に使っている
群馬県戸澤産の虎砥
(粒度約#800)


仕上げに使った京丹波
池ノ内産戸前

ザクザクと反応し
強い研磨力があるにもかかわらず
鋼はこのように鏡面に仕上がる
文句なしの仕上砥です

清弘銘の鉋については
こちらを参照ください





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