2013年1月24日木曜日

炭素鋼鉋寸四3種でブビンガ材を削る

製作中の19世紀ギターLacoteタイプの横板を仕上げる際に
炭素鋼鉋寸二3種を使って削り比べをやってみました
動画参照ください

動画で使った寸二鉋
左は勘兵衛・銘、中央は天酔・銘、そして右は「も作」銘
これらでブビンガの横板の厚み減らしを行いました


最初に使ったのは勘兵衛・寸二
これは古い鉋ですが時代は判然としません
(はがね)は玉鋼(たまはがね)と思われます

二番目に使ったのは新潟鉋、天酔・銘
鋼は安来鋼・白紙1号ということです
前回のスプルースの削り比べでも使ったものです

そして三番目に使ったのは東京鉋、「も作」・銘
これも前回の削り比べで使ったものです

どの鉋も同様の削り肌で
押え金をよく利かせているので
荒削りでも逆目はほぼ止まっています

動画撮影後の刃先の状態

勘兵衛と下の天酔は同様に刃先が摩耗し
切れが止んでしまいました


これは「も作」ですが
まだまだ切れは止んでいません
ブビンガ材を削るときには
通常は強靭で切れ味の良い燕鋼の鉋を使いますが
今回は炭素鋼の鉋を使ってみました
「も作」銘の鉋は独立した頃からお世話になっている
名古屋の青山鉋さんに勧められて
15年ほど前に寸六、寸四、小鉋などを
お世話になったのですが
堅木を削っても永切れするという青山さんの言葉どおり
これらの鉋にはたいへん助けられてきました



ブビンガ材の仕上げ削りには
これもいつもは使わない古い鉋を使ってみました
これは安来鋼青紙と思われる廣貞銘の寸八

そしてこちらは炭素鋼の清弘銘の寸八
特にこの鉋は切れ味軽く、永切れし、ブビンガ材にも
充分威力を発揮してくれました

ブビンガ材の強烈な逆目もはほぼ完全に止まっています



動画で使った「も作」銘寸四も
そのまま厚み減らしに使いましたが
まだまだ威力を発揮してくれました

今回製作している2台分のラコート・タイプの横板が揃いました






2 件のコメント:

細井孝仁 さんのコメント...

お使いになられている、も作の鉋達は銘のところに家紋印はありますか?あるものはグレードが高いと噂されているみたいですが、現在販売できる鉋の中には家紋印がないものなので購入の際の参考になればと思い質問させて頂きました。お時間あるときにお答え頂ければと思います。よろしくお願い致します。

田中清人 さんのコメント...

コメントありがとうございます。
鉋の入れ替えを終えましたので、現在「も作」鉋は手許にありません。
銘については記憶にありませんが、おそらく家紋印はなかったように思います。
http://kiyond.blogspot.jp/2015/09/blog-post_8.html