2013年6月2日日曜日

篠山刀剣会鑑賞会


6月1日、篠山刀剣会の鑑賞会
篠山市民センターで行われました




講師は中野正則氏



今回の鑑賞刀五振りの内
最初のものは鎌倉時代初期頃の太刀を摸作したもの
(右クリックで別ウィンドウで開くと大きな画像を見ることができます)


作者は室町時代後期の備前(岡山県)の刀工、清光
切銘は「備前国住長船五郎光衛門尉清光作」
「びぜんのくに住 おさふねごろう みつえもんのじょう きよみつ作」




次は短刀で、これも鎌倉時代初期頃のものを摸作したもの
鎌倉時代の本歌に比べると刀身の厚みの加減が違い


地鉄にはこのように白気映りが顕著です


ということで、作者は美濃(岐阜県)の関で
鍛刀していた二代目兼定でした
定の字の「ウかんむり」の中の旁つくり
「之」になっている通称「之定」




三番目も短刀
重ね(刀身の厚さ)が薄めで三棟なので
南北朝期のものかとも思われますが
体配(全体の姿)がちょっと違う気もします


作者は山城国(京都)、堀川で活躍していた国広でした
切銘は「藤原國廣」 時代は天正~慶長頃
古刀、新刀という区分では新刀に分類されている時代です


全体の姿




4番目はガッチリとした体配の打刀
姿から私は慶長頃のものかと思い
堀川物に入札しましたが「イヤ」の返答でした
ということは、地鉄じがねに独特の働きが見られるので
薩摩(九州・鹿児島県)物ということになりますが
作者まで詰めることはなかなか難しいところです
私は正清で「国入り」、 最後の入札で安代でも「国入り」で
当てることが敵いませんでした・・


残るは波平なみのひら一派ということになり
正解は元平でした
切銘は「奥大和守平朝臣元平」
「おくやまとのかみ たいらのあそん もとひら」




5番目も慶長新刀期の姿で、さらにガッシリとした刀です

地鉄じがねは江戸時代後期以降の新々刀期の特徴が顕著なので
時代は絞れますが、匂いの深い(刃文の幅が広い)
丁子刃文なのですが刃文の足が短いというのが気になります・・
いろいろ悩んだ末、固山宗次に入札しましたが
「特に当たり」の返答でした・・


梅に倶梨伽羅龍の見事な刀身彫刻が施されています


作者は現代刀の名工 高橋貞次でした
現代刀が鑑定に出るとは思いもしなかったのですが
講師も新々刀期以降の作者の入札だったら
「当たり」にするつもりだったとうことでした・・
切銘は「日本重要無形文化財 龍泉貞次 彫同作 花押」
日本刀鍛冶として最初に人間国宝になった方です 

以上であります
間違いなどありましたらご指摘お願いいたします


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