2013年8月31日土曜日
2013年8月30日金曜日
初めての鰹節削り・・
先日行われた「日本研ぎ文化振興協会」の設立総会で
コニシボンドの社長さんから鰹節を頂きました
これまで鰹節は削ったことはないけども
せっかくやから何とか削ってみようと思いながら
日が過ぎてしまいました
鰹節削り器を調達しようかとも思いましたが
鉋はあるのだから箱さえ何とかなれば・・
だが、いつも箱みたいなものを作っているので
自分で作るのは億劫・・
と思っていたところ
先日京都に行った際に、土産物店で
このようなティッシュペーパー・ボックスを見つけたのです
処分価格になっていたこともあって
思わず買ってしまいました・・
一応、目算はあったのです・・
このように手持ちの鉋をセットすればこっちのもの・・
YouTube動画UPしました・・
大好物の「冷奴」に持ってこい・・
2013年8月28日水曜日
2013年8月26日月曜日
森砥石さん、新着情報
森砥石さんが試し研ぎのため仕上げ砥石を持って来られました
今回は硬めの鏡面仕上げ用3丁
まずこれは産地不明の浅黄系
裏の様子
反応が重く、ゴムのような独特の粘りがあります
研ぎ汁が出るまでにやや時間がかかりますが
出始めると心地よく研ぐことができます
筋は当たりません
青砥の傷(粒度約#1200)を
いきなり消すのは無理がありますが
鋼はほぼ鏡面に仕上がります
鉋身は長光寸六
次は京都梅ヶ畑・菖蒲産の黄板に近いもの
右下の胡麻(黒い金属質の粒のかたまり)が当たり
地鉄じがねに傷が付きます
地鉄じがねに傷が付きます
こちらの面を研ぎ面にした方が良いのかもしれません
硬めですが反応よく強い研磨力があります
青砥から短時間でここまで仕上がります
最後に大判の中山産黄板(環巻が出ています)
表面の当たる巣は除去されています
裏の様子
硬めの鏡面仕上げ用ですが
反応よく強い研磨力があります
さすが中山産といったところです
以上、サイズ、価格など詳しくは
森龍次商店までお問い合わせ下さい
2013年8月25日日曜日
篠山刀剣会 納涼会
第75回篠山刀剣会が8月24日に行われました
今回は会員の方々の懇親会を兼ねた恒例の夏の納涼会
鑑賞会の様子
皆が注目しているのは
南北朝期、1300年代の年紀が入っている短刀
700年前の名刀がこうして現代でも拝見できる
というのは奇蹟と言っても過言ではありません
作者は備中(広島県)青江・俊次
この脇指はどう見ても新刀期(桃山時代~江戸時代中期)
大阪の代表的刀工である助広や真改としか思えない・・
作者は真改の弟子である貞則でした
師を凌ぐほどの出来栄えです
これも素晴らしい出来の短刀
姿と刃文の状態から室町時代の相州物(神奈川県)と
判断できますが、作者まではなかなか辿り付けません・・
末相州の代表的刀工の綱広に入札しましたが
判者の温情で「当たり」にしてくれました
正解は相州(神奈川県)小田原の康春でした
2013年8月23日金曜日
2013年8月22日木曜日
昔の職人さんが使っていた天然砥石で鑿を研ぐ
8月18日にYouTube動画にUPした
研ぎ動画の画像を紹介しておきます
これら5点の天然砥石は昔の職人さんが使っていたものです
動画で最初に使ったのは
中砥の岐阜県産小鳥砥(おどりと)
以前こちらのブログでも紹介したものですが
それと同様にやや柔らかめの石質で
ノミ研ぎにはあまり向いていません
強い研磨力がありますが
砥泥がやや邪魔になります
これも小鳥砥で、小振りのコッパです
上と同様の硬さと反応です
次は愛知県産の三河白名倉砥
やや硬めで良く反応し、強い研磨力があります
層は八重ボタンあたりでしょうか・・
このように良く反応する三河名倉砥には
今ではほとんどお目にかかれません
鋼の研ぎ傷はほとんど消えています
次は台に接着された仕上砥
硬い石質で、なかなか反応してくれません
三河名倉砥の傷をいきなり消すには
ちょっと無理があります・・
これを持っていた職人さんは
細い刃物の仕上げにでも使っていたのでしょう・・
最後は謎の仕上砥
これ以上はないというほど硬い砥石です
ダイヤモンド砥石を使っても面直しに一苦労しました
裏と側の様子
やや緑がかった石質で
通常の仕上砥のように側が粘板岩の層になっていません
三河名倉砥のような凝灰岩と思われますが
三河細名倉やそれより上の層でもないようです
裏の右上の異質の石は
砥石が安定するように別の砥石を接着したものです
名倉をかけてもほとんど反応ありませんが
このようにピカピカの鏡面に仕上がりました
アーカンサスなど海外の砥石でしょうか・・
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