2013年9月17日火曜日

人造中砥 PAPA2000を始めて使う

兵庫県三木市で行われた
マリアハ-プ展」最終日 
この日は演奏会があり11:30からはリハーサルが始まるので
開場してすぐに研ぎの動画撮影を行いました
YouTube動画参照下さい
人造砥石PAPA2000を提供して下さった内藤さんも来られたので
目の前でPAPA2000の解説をしてもらいながら行いました
この人造砥は5分ほど水に浸してから使うということだったので
動画の最初に吸水の状態を確かめました
内藤さんによると
この砥石は水に浸したままだと良くないということでした


動画収録中に内藤さんが写真撮影してくれました


動画で最初に使ったのは
上野こうずけ国(群馬県)産の沼田砥
砥沢虎砥と言われているものです
ほど良い硬さでよく反応し強い研磨力があります
現在ではこのように優れた天然中砥には
なかなかお目にかかることができません 


粒度は約#600
動画では別所与三郎銘寸六(刃は東郷ハガネ)を研ぎましたが
この写真撮影では明治時代頃の古い鉋
正清銘寸六(刃は玉鋼と思われます)を研ぎました



次に丹波亀岡・岡花産の青砥
これもほど良い硬さで研ぎやすい砥石です





やや粒度にムラがありますが鋼には及びません
これは青砥によく見られるもので、使えないレベルのものもあります
粒度は約#1200



さて、これが今回初めて使う人造中砥PAPA2000






人造砥石の#2000以上のものは研ぎ難いものが多いのですが
これはやや引っかかりを感じるものの
ほとんど気にならず心地よく研ぐことができます
動画の中で内藤氏が説明してくれているように
永く水に浸しておくとチョークのようにサクサクになるということです


ギラギラした中に所々に粗い筋が入る
人造砥独特の研ぎ上がりですが
鋼に付いた傷はそれほど深くありません
これは動画で内藤氏が言っているように
研磨力が強すぎない分研ぎ傷は浅い
ということを裏付けていると言えます



仕上げ研ぎは奥の門産白巣板と奥殿産巣板を
貼り合わせたものを使いました
製作実演や研ぎの講義などをする際によく使うものです


こちらは京都梅ヶ畑・奥殿産の巣板
美しい紅葉模様が出ているものです


仕上げ研ぎで最初に使ったのは奥の門産の白巣板
大理石のような石質に似合わず
ザクザクと力強く研ぐことができます


粗めに仕上がりますが中継ぎ用として威力を発揮してくれます



こちらは奥殿産巣板




この鉋身は地鉄じがねは柔らかく、鋼はがねも焼き入れが甘いので
どちらも仕上砥の研ぎ傷が顕著に付き
仕上がりはこのような感じですが
仕事で使うには充分な研ぎ上がりです


違った角度で撮影



こちらは動画撮影をした別所与三郎寸六
地鉄は硬めで鋼も焼きがよく入っているので
同じ仕上砥でも別物のように研ぎ上がります

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