2013年11月3日日曜日

篠山刀剣会11月例会

11月2日、篠山刀剣会が行われました 
今回は名刀揃い
しかも五振りの内、最も新しいものが鎌倉時代後期
約700年前の長光というのには驚いてしまいます
最も古いものは平安時代後期(約900年前)

他の刀(太刀)も博物館でガラス越しでしか見られないものです
それをこのように手に取って拝見できるというのは奇跡とも言えます


兵庫県でも屈指の目利きであるY氏



五振りの内の最初は
平安時代後期の備中びっちゅう(岡山県)の青江守次もりつぐ
腰反りで鎺ハバキ元に踏ん張りがあり、小切先、身の先端部が伏せ気味
という典型的な古刀前期の姿です
地鉄じがねがよく練れて、地肌にチリチリとした
縮緬状の模様が見られ、これは備中青江派の特徴であります


刃文は低めの直刃で静謐な趣を感じます


茎なかごの様子
守次という銘が鏨たがねで切られています



次は、刀剣関連の本には必ず登場するが
まさかこの手に取って拝見できるとは思わなかった
それほど貴重で現存する数も少ない
日本刀を代表する名工 正恒まさつねの太刀たち


これも平安時代後期の典型的な姿をしています
地鉄じがねも独特の雰囲気があり
深い輝きと粘りを感じます
画像では刃文は直刃に見えますが
刃の中は複雑な刃文が細かく働いています
備前伝は匂におい出来が基本ですが
この時代のものには所々沸にえが付いています
備前伝の特徴である「映り」も出ています


本来の長さから磨り上げられていますが
鎺元の踏ん張りはまだ残っています



三振り目は山城(京都)鍛冶、綾小路派の祖 定利さだとし 
時代は鎌倉時代初期から中期頃


上の備前ものと比べると全体に古風な趣があります
刃中の働きが多く、沸付いています
刃文が一部二重刃かかっていて
これは定利の特徴とされています


これもかなり磨り上げられていますが
鎺元の踏ん張りがまだ残っています



四振り目は画像はこれ1枚だけですが
刃文と刃中の働きは備前一文字いちもんじ派の特徴が顕著です
映りも鮮やかで、無銘ながら作者は
古一文字派の誰か、ということになります



そして最後、五振り目
備前長船おさふね派の雄、長光ながみつです


刃文と刃中の働き、そして映りは見事としか言いようがなく
それが刀身全体に破綻なく及んでいるのは
奇跡としか言いようがありません


銘の切り方は本人のもと代作者のものがあり
この銘は本人のものだということです









2 件のコメント:

源 信正 さんのコメント...

あまりにも名刀なので、溜め息がでます。
埋もれた名刀がまだ、数多く残っていると思われます。
御刀について
・危険なもの
・昔人を切ってその人のたたりがある。
・危険人物が持つもの。
等の誤った風評があり、警察に発見届けをしにいった方からも、警察官から上記のようなことをいわれて、やむなく、廃棄処分してしまったと、聞くこともあります。
貴重な文化財として、後世に残せるように、これからも、各方面に働きかけるように、更なる運動を展開したいと思います。

田中清人 さんのコメント...

発見届けで警察署に持ち込まれた刀が没収された場合、
それを警察署内の刀好きの署員が
自分のものにする、ということもあるようです。
切断処理されるよりはマシですかね・・