2013年12月25日水曜日

若狭産中砥と仕上砥四種を使って勘兵衛寸二を研ぐ

前回紹介した若狭(福井県)中砥の
違う面を使うと荒めに研ぐことができるのを発見
ということで新たに動画を撮影しました
今回は仕上砥ぎに手持ちの4種類の
若狭産仕上砥を使ってみました

動画では研ぎ始める前に
使う二面の表面を電着ダイヤモンド砥石で磨りましたが
これは研ぐ条件を同じにするために行いました

まず前回使った若狭産中砥の
違う面で研ぎました


前回使った面よりは荒く、粒度は#600ほどでしょうか・・
ザクザクと研げ、強い研磨力がありますが
鋼の傷はそれほど深くはありません
天然砥石独特の傷の付き方です


次に90度左に回転させた面で研ぎましたが
この面は前回使った面と同じであります


上に比べると締まった石質で
粒度#800ほどの傷が付いています
研ぎ傷はさらに浅く、やや艶が出ています



仕上砥ぎの最初に使ったのは
柔らかめの若狭産仕上砥


良く反応し、砥泥もよく出ますが
邪魔になることはありません


若狭産仕上砥独特の研ぎ上がりで
ザクザクと反応していても
鋼は光るほどに砥ぎ上がっています


次は前回も使った、新たに掘られた戸前を使いました


カチッとした石質にもかかわらず
良く反応し、滑らかに砥ぐことができます
硬さの中に滑らかさが混在している
独特の研ぎ感で、このような反応は
他の産地ではあまり見られません


研ぎ上がりは地鉄は粗めですが
鋼はピカリと光るほどに研ぎ上がります
仕事で使う分にはこれで充分です 



次は以前から使っているもので
上の戸前よりはやや硬めの石質です


硬めながら、これも良く反応し
心地よく研ぐことが出来ます


研ぎ上がりは鋼がさらに鏡面になります


そして最終仕上げ用の若狭砥


かなり硬口ですが、カチカチと
弾き返されるような硬さはなく
グイグイと喰い付いてくるような研ぎ感です
従って、地鉄を引くこともありません


鋼は冴えた鏡面に研ぎ上がり
地鉄の肌がクッキリと現れます


違った角度で撮影


鋼が白く見える角度で撮影


刃先の拡大画像
緻密に研ぎ上がっています





大阪鉋の勘兵衛銘・寸二(身幅50mm)
時代は明治頃と思われ、鋼は玉鋼と思われます
焼きの入り具合は甘めで
楽器製作ではちょっと使い難い鉋です




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