2014年5月17日土曜日

森砥石さん 新着情報

森砥石さんが試し研ぎのため
新たに加工された新田産巣板と
新入荷の内曇砥を持って来られました
まずこの京都新田産巣板


厚みがタップリとあるコッパです


裏の様子


両側の様子
ほとんど巣無しの感じです
これは新田巣板としては珍しいのでは・・


硬めですが反応よく、強い研磨力があります
左上の太い筋に乗る感がありますが
悪影響は及びません
気になる場合は彫って除去して下さい


中研ぎは岐阜県産小鳥おどり砥を使いました(参照
これで1分ほど研いだ状態
地・刃ともに美しく微塵に曇ります
鉋身は石社いしこそ銘寸八




次の新田巣板


この襷たすき状の太い筋が気になるところですが・・


裏の様子


両側の様子
巣ピッチが狭めです


これも硬めで良く反応し、強い研磨力があります
上のものと同様、筋に乗る感がありますが
悪影響はありません


これも同様に地・刃ともに微塵に美しく曇ります



今回最後の新田産巣板


右側の襷筋には僅かに乗る感がありますが
ほとんど影響は受けません


裏の様子


これは巣ピッチは広いです


上の2丁と同様の反応で、強い研磨力があります


研ぎ上がりも同様です




最後に産地不明の内曇砥(天井巣板)


筋は当たりません
かなり上質です


裏の様子


両側の様子
手挽きの痕が残っていて、かなり古そうです


程よい硬さでよく反応し、強い研磨力があります
滑らかに心地よく研ぐことが出来ます


地鉄じがねの肌がクッキリと表れ
鋼は鏡面近くまで研ぎ上がります
この研ぎ上がりは大平産ではない感じを受けます
研ぎ感と研ぎ上がりは梅ヶ畑・菖蒲産のような印象です

以上サイズ、価格など詳しいことは
森龍次商店までお問い合わせ下さい

2 件のコメント:

たか さんのコメント...

こんばんは。
いつも田中さんのブログ、動画を拝見させてもらって勉強しています木工見習いです。

最近師匠から天然砥石を頂き初めての天然砥石ということもあって試行錯誤しているところであります。
質問をさせて頂きたいのですが、刃の研ぎ上がりで

“鏡面仕上がり”と“美しく微塵に曇る”

状態とでは切れ味、永切れ等ちがってくるのでしょうか?勉強不足なもので検討違いな質問になっていたらすみません。

私は広葉樹、特に楢、ケヤキをつかうことが多いのですが、田中さんのブログは色んな材料、鉋での削り比べが紹介されており、とても勉強になり参考にさせて頂いております。

もしよろしければ質問の回答よろしくお願い致します。

田中清人 さんのコメント...

たかさん、コメントありがとうございます。
「鏡面仕上がり」と「美しく微塵に曇った」状態の鉋刃では
削り肌の艶の状態に影響が及びます。
文字どうり、「鋼が鏡面」に研ぎあがった鉋では削り肌も艶があり、
「微塵に曇った」刃先の鉋では鏡面仕上げの鉋に比べると削り肌の艶は引けています。
この研ぎ上げた状態の削り肌がいつまで持つかは
鉋の刃先の粘りと強靭さにかかっているのではないでしょうか。
切れ味については人間の感覚ではそれほど違いは分からないと思います。
永切れにも影響はありません。