2014年11月29日土曜日

天然砥石の産地 京都府亀岡市

刀剣仲間が江戸時代の地図データがあったからと
持ってきてくれました(天保八年・1837年のもの)
ありがたい


11月26日に紹介した森砥石さんの所在地は
どうなっているのか、と思い
見てみたが、細かいところまでは記されていない


そういえば、以前同じような地図を買った覚えがある・・
ということで探し出したのがこれで
寛政十一年(1799年)のもの
こちらはさらに詳しい地名が記入されていました
赤丸で囲んだところは砥石の産地
南から、佐伯(さえき)は中砥の佐伯砥が採れた所
その上の宮川は青砥の産地
宮川の下(南側)の猪倉では佐伯砥が採掘されていたようです
宮川の上の大内は砥取家さんがあるところで
こちらのブログでも紹介したように大内産の仕上砥
以前は採掘されてたということです
大内の東に記されているのは神前(こうざき)
森砥石さんの地元で、岡花、北山など有名な青砥の産地ですが
26日に紹介したように
以前は仕上砥石も採掘されていたということです
神前の北に記されている池内(池ノ内)と室河原(室川原)も仕上砥の産地で
その右にあるのが仕上砥の産地、八木嶋(八木ノ嶋)です
現在では八木ノ島と表記されています





大きな地図で見る

上に紹介した古地図とほぼ同じ地域の現代地図



参考までに、これはここ丹波篠山地域
当時は笹山と表記されていて
これが最初に紹介した天保八年の地図では篠山となっています


2014年11月27日木曜日

11月23日 マリアハープ&19世紀ギター コンサートの様子

11月23日は好天に恵まれ
山の紅葉も一段と冴えていました
兵庫県篠山市今田町立杭にある


兵庫県立陶芸美術館の


セミナー室でコンサートは行われました




会場は適度な広さで響きが良く
ギターやマリアハープにちょうどよい感じです












リハーサルの様子 
マリアハープ四重奏とギターによる「メヌエット」



コンサート終了後の体験会の様子








2014年11月26日水曜日

森砥石さんが神前産仕上砥を持って来られました

森砥石さんが試し研ぎのため
新入荷仕上砥を持って来られました
今回は昔採掘された神前(こうざき)産仕上砥(層は戸前)
神前地区は森さんの地元で、京都府亀岡市にあり
神前産、岡花産など青砥の産地として有名な所ですが
以前は仕上砥石も採掘されていたそうです
一頃、神前産とされる巣板が市場に出回っていたことがありますが
森さんによると、神前では巣板が採掘された
ということは聞いたことがない、ということで
おそらく、森さんが採掘されている新田巣板を
森さんのところから仕入れた業者が
そのように思い込んだのではないか、と想像されます
 
今回、原石の状態で
大量に入荷したということです
今回持って来られたのはその中の一つ

反対面の様子

両側の様子

寸六鉋を研いだ状態
やや硬めでカチリとした研ぎ感ですが
よく反応し、強い研磨力があります

しかも研ぎ上がりはこのように
鋼(はがね)はピカリと光るほどに仕上がります
地鉄(じがね)は濃いめに曇りますが
研ぎ傷は緻密で、地肌の様子が
観察できるほどに研ぎ上がります
これで充分仕事で使えるレベルです
これには驚きました

研いだ鉋は古い鉋で銘は國行(国行・参照

仕上砥石が採掘されていた神前の山は
同じ仕上砥の採掘地である大内と八木ノ島の
間にあったということです(地図参照下さい
参考までに、上の画像の左は八木ノ島産の八木ノ嶋仕上砥
層は八枚近くのものと思われ、粒度はやや荒めですが
研いだ感じや研ぎ上がりは右の神前産とよく似ています
八木ノ島という地名は八木ノ嶋とも記述されますが
昔の地図でも両方の記述がなされています


次に、これも古い鉋で國家銘の寸八を研いでみました
YouTubeに動画をUPしましたので参照下さい

動画で最初に使ったのは
現在、中研ぎの主力で使っている
沼田虎砥とされるもの

粒度は#400といった感じですが研ぎ傷は浅い

次は先日紹介した産地不明の中砥

かなり緻密に研ぎ上がります

そして神前産・戸前

この鉋にも素晴しい威力を発揮し

鋼はピカリと光るほどに
そして地鉄は緻密に研ぎ上がります

以上、価格など詳しいことは
森龍次商店までお問い合わせ下さい

2014年11月23日日曜日

工房の様子 製作中の19世紀ギター3台

Maple仕様のLaprevotteタイプの裏板
膨らみを削っているところ






四方反り鉋かけ終了


その後スクレーパーで均す


スクレーパーかけ終了





その後サンドペーパー#150で仕上げ





こちらはWalnut仕様のもの
膨らみを仕上げた後、内側を四方反り鉋で削っていく




鉋かけ終了


鉋かけの後、スクレーパーで仕上げ
私は内側はサンドペーパーは磨かない


裏板出来上がり





こちらはLacoteタイプの響板
サウンドホールの縁飾りを入れたところ


2014年11月21日金曜日

鉋かけ台 木工作業台


こちらで使っている自作の鉋かけ台について
よく問い合わせがあるので
以前YouTube動画で紹介したことがありますが
それを参考にして作ったという方が連絡を下さいました
その方は何とスペインの木工家(Julio Alonso diaz さん)であります
この方は家具が専門のようですが
「私はスペイン人だが、魂は日本人です」とおっしゃる
日本贔屓の御方であります

西洋では押して使う鉋を
このように引いて使う日本の鉋でも使ってしまう
という心意気に感心してしまいます


Julio Alonso diaz さん自作の鉋かけ台






こちらは以前紹介した木工家が自作されたもの
木工仲間としてたいへん嬉しいことです