2014年11月27日木曜日

11月23日 マリアハープ&19世紀ギター コンサートの様子

11月23日は好天に恵まれ
山の紅葉も一段と冴えていました
兵庫県篠山市今田町立杭にある


兵庫県立陶芸美術館の


セミナー室でコンサートは行われました




会場は適度な広さで響きが良く
ギターやマリアハープにちょうどよい感じです












リハーサルの様子 
マリアハープ四重奏とギターによる「メヌエット」



コンサート終了後の体験会の様子








2014年11月23日日曜日

工房の様子 製作中の19世紀ギター3台

Maple仕様のLaprevotteタイプの裏板
膨らみを削っているところ






四方反り鉋かけ終了


その後スクレーパーで均す


スクレーパーかけ終了





その後サンドペーパー#150で仕上げ





こちらはWalnut仕様のもの
膨らみを仕上げた後、内側を四方反り鉋で削っていく




鉋かけ終了


鉋かけの後、スクレーパーで仕上げ
私は内側はサンドペーパーは磨かない


裏板出来上がり





こちらはLacoteタイプの響板
サウンドホールの縁飾りを入れたところ


2014年11月21日金曜日

鉋かけ台 木工作業台


こちらで使っている自作の鉋かけ台について
よく問い合わせがあるので
以前YouTube動画で紹介したことがありますが
それを参考にして作ったという方が連絡を下さいました
その方は何とスペインの木工家(Julio Alonso diaz さん)であります
この方は家具が専門のようですが
「私はスペイン人だが、魂は日本人です」とおっしゃる
日本贔屓の御方であります

西洋では押して使う鉋を
このように引いて使う日本の鉋でも使ってしまう
という心意気に感心してしまいます


Julio Alonso diaz さん自作の鉋かけ台






こちらは以前紹介した木工家が自作されたもの
木工仲間としてたいへん嬉しいことです





2014年11月17日月曜日

助川砥を含め5種類の青砥を研ぎ比べ

茨城県日立市で産出されていた
助川砥(青砥)を手に入れました

このようなラベルが貼られています

ラベルの天側が柾目になっているものと思われますが
寸八鉋を砥ぐには狭すぎるので
板目面を研ぎ面にして使ってみました

せっかくなので、他の産地の青砥と
研ぎ比べをやってみました
TouTube動画参照下さい

やや硬めですが、よく反応します

板目面の影響か研ぎ傷が浅く
全体にピカリと光る感じに研ぎ上がりました

これは動画ではやっていませんが
柾目面でも研いでみました

板目面とはずいぶん違った研ぎ上がりで
ムラのある荒い傷が付き
中砥というよりは荒砥のような感じです

私としては、この面では研ぐ気になりません・・
やはり、以前紹介したように
このように粒度にムラがあり
荒めの青砥は板目面で使った方がいいような気がします

また、昔の大工さんのなかには、行きつけの砥石店に
新しい砥石が入荷すると、その一つを試し
良いものだったらまとめて大量に買って行った
ということを聞いたことがありますが
その理由が分かるような気がします


動画で次に使ったのは
同じく茨城県産の大泉砥とされるものですが
その後、この砥石は栃木県茂木町深沢産のもの
ということが判明(参照

丹波亀岡産の佐伯砥Saeki-toに
よく似ているのが興味深いところです


上の助川砥よりは細かめの石質で
粒度は揃っています


次に使ったのは栃木県産の荒内砥


やや粒度にムラがありますが
上の大泉砥とほぼ同じような研ぎ上がりです


そして青砥の本場とも言える
京丹波・亀岡産の青砥


丹波産青砥によく見られる針気が気になります
粒度は上の大泉砥とほほ同じ感じです


これは以前紹介したことのある丹波産青砥


粒度がよく揃っていて針気はほとんどありません
素晴しい研ぎ上がりです
このような青砥には現在ではほとんどお目にかかれません