2014年12月7日日曜日

工房の様子 鉋屑と遊ぶネコと製作中の19世紀ギター

12月4日にUPしたYouTube動画の画像を紹介しておきます


この木はフランス産のエピセアepiceaということで
購入したものですが、おそらくイトズギcypresと思われます
榧(カヤ)材によく似た芳香があります


我が家の猫はマタタビには全く反応しないのに
香りのある木材にはよく反応するのです・・
YouTubeに動画をUP

最もお気に入りはオリーブ材の削り屑(参照



こちらは仕上げ削りの様子


使った鉋は高炭素鋼の貞時・寸八


右は通常のドイツ・スプルース


YouTube動画 参照下さい




動画撮影後の様子


ネコはその後、このように熟睡・・



こちらは製作中の19世紀ギター 3台





4 件のコメント:

Thomas Muramatsu さんのコメント...

初めまして、村松と申します。
いつもこのブログで研ぎや砥石、鉋の勉強をさせて頂いています。本職はギタリストですが、サイドでギター製作をしているので楽しく読ませて頂いています。

投稿の中のepiceaですが、フランスでは一般的にはスプルースのことをそう呼びます(今回の材がどうかは分かりませんが)。ギタリストや製作家、材木屋ともそうです。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

村松様
コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、この材はepiceaではないと思います。
仏和辞典でもepiceaは「ドイツトウヒ」と説明されています。
sapinモミでもなく、針葉樹でこのような香りがあるのはcypresイトズギくらいしか考えられませんが、
他に考えられるのはヒノキ科のものですか・・
ブーシェはこの材をepiceaと呼んでいたそうです。

Thomas Muramatsu さんのコメント...

フランス人は材料や製法など細かいことを考えない人が多いので、割と適当かも知れません。完成されたものさえ良ければ。
と言うよりも、日本ほど細かく律儀にしているのが特殊かも知れませんが。向こうでは木工家でも材種などあまり細かく考えていないようです。実際は、ローカル材がメインなのであまり考える必要がないと言うこともあると思います。
(僕自身、日仏ミックスで親戚に木工家が数人います)

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

そうですね、木材業界ではよくあることで
あまり厳密に考える必要はないように思います。
日本のギター業界でも、一頃、ピレネーのスプルースも
アルプスのスプルースもひっくるめてドイツ松と呼んでいましたし・・
また、ギター用材でスプルースで流通しているものの中に
モミ(ファー)や松が混入しているのを、まま見かけます。