2015年1月31日土曜日

羅生門銘 寸六鉋を入手

以前紹介した羅生門銘の古い寸八鉋
手持ちの鉋の中でもトップクラスの強靭さと
永切れを発揮してくれるので
同じ銘の寸六鉋を手に入れてみました
価格は¥12000程度
驚くほど安価です・・
古い寸八鉋とは刻印の様子も違うし
「武蔵之介作」という刻印もありません
他には東住人の刻印が入ったものもあるようです
ということは、羅生門銘は問屋銘で
作者はいろいろと存在しているのでしょうか・・

いろいろと気になるところですが
取り敢えず研ぎ上げてみました

中研ぎの最後に使ったのは
この産地不明の天然中砥
やや目〆系なので、この前段階の青砥の砥汁を
付けてから研ぎ始めました

中研ぎの最終段階として
理想的な研ぎ上がりです

会津砥のような雰囲気もありますが
会津砥でこのような緑がかったものは
見たことがありません
ご存知の御方はぜひ御教示お願い致します

画像右の天然砥石も産地不明で
色あいは似ていますが
質感はかなり違った印象を受けます


これは中山産黄板で研ぎ上げた状態



刃先の拡大画像
鋼は安来ハガネ青紙と思われます
かなり強靭な焼きが入っている感じを受けます
これまでの経験から、鉋はこれくらいの状態が
強靭で永切れしてくれるように思います

これは果たしてどんな結果を残してくれるのでしょうか・・

2015年1月30日金曜日

今日の作業の一部 琵琶の覆手カバーを作る

琵琶の覆手カバーを急遽作ることになった
材は桑


パーツが揃う


組上げ








プラネットカラーでオイル・フィニッシュ


出来上がり



2015年1月28日水曜日

Laprevotteラプレヴォット・タイプ ニス塗り状況

Laprevotteラプレヴォット・タイプ2台
ニス塗りにかかる


深い杢のWalnutウォルナットは
ニスを塗ると凄みが増した・・
こちらは全体に無色のセラック・ニスを使用












何の検査じゃ・・?


2015年1月27日火曜日

会津鉋、重輝銘の櫛刃鉋は木口削りに便利 

先日紹介した古い会津鉋
やはり木口削りに向いている


削りのコントロール性がよいので
このように小さな材でも
楽に削ることができる




仕上げは鋸ヤスリで・・


仕上げた面はこのように木工旋盤に装着


ルネサンスギター用のストラップ・ピンが出来上がり


材はカリン材




欅(けやき)材の木口削りにも使ってみたが
荒削りでもなかなか具合がよい



こちらは新たに手に入れた古い会津鉋
重高銘(画像左・身幅3.5cm)小鉋と
重保(しげやす)銘・寸六(身幅6.5cm)







2015年1月26日月曜日

日本の道具を使いこなす海外の木工家

ここのところ海外の木工家の御方から
日本の刃物や天然砥石について
よく問い合わせがあるのですが
そのような御方は西洋と日本の道具
どちらも使いこなしていられるようです
これには脱帽してしまいます・・
この御方はアメリカの家具職人


引いて削る日本の鉋も




押して削る自国の西洋鉋も
見事な削りです




こちらはスペインの木工家 Hayabusa こと
Julio Alonso diaz さん
以前も紹介したことがありますが
木工教室もやっておられる方です










氏は継手や組手もいろいろと研究されていて


これなどは三方向に継ぐことができる優れものです




動画ご覧下さい