2015年2月27日金曜日

工房の様子 

東京で楽器店を営んでいらっしゃる
井口さんが工房に寄って下さいました
井口さんとは長い付き合いですが
ゆっくりと話をするのは初めて
いろいろと有意義な話ができました
この写真は井口さんが撮影されたもの
都会の人は、やはりこの長閑な田園風景に惹かれるようです・・
しかしながら、この古き良き日本も
都会の経済活動によって支えられているようなもの
そのことを肝に銘じて、この豊かな自然の中で楽器作りが
出来ることの幸福を噛みしめ
よりよい楽器を世に送り出さなければ・・
と決意を新たにした次第であります

以下も井口さん撮影の画像 
製作中の特注小型モダン・タイプの裏板(メープル材)
弦長630mm


補強材を接着したところ




やはりこのウネウネと曲がったフレットには目がいくようです・・

2015年2月22日日曜日

工房の様子 備中鍛冶工房の佑水銘特注小刀

昨日、今日と琵琶の覆手の作り換えをやっています


薩摩琵琶の覆手は「島桑」を使うのが掟とされていますが
この琵琶は音が軽すぎるので
桑材に拘らず良い効果が得られる素材を使って欲しい
という奏者の希望で、堅くて重い紫檀材を使うことにしました


我が家のネコはマタタビには興味がないのに
ローズウッドなどマメ科の木の匂いがお気に入り


作業中、頼んでいた特殊小刀が届きました
鍛えて下さったのは備中(岡山県)鍛冶
武田松水工房の中西佑水さん


鋼は安来ハガネ・青紙スーパーだということです


この形状の小刀は楽器製作で重宝します
刃部の元から15mmほどは指を当てるので
初刃(うぶは)に戻しました(参照


研ぎ上げられた状態で送って下さいましたが
研ぎもお見事
刃角度は約30度 


柔らかいスプルースや


セドロ材でも切れは驚くほど軽く


粘りの強いメープル材や


堅い紫檀材もサクサクと削ることができます


さっそく仕事で使ってみました




抜群の切れで


コントロール性も文句なしです




これくらいの削りでは刃先は何ともありません








もう一息で出来上がりであります


完成

2015年2月21日土曜日

再生伊予砥と天然伊予砥、神前産仕上砥でハイブリッド鋼のノミを研ぐ

再生伊予砥二種と天然伊予砥
そして、神前産戸前を使って
ハイブリッド鋼  全鋼ノミを研いでみました
最初にいつものように
再生伊予砥の(ロ)から研ぎ始めました
比較的よく反応し、ハイス全鋼の小刀よりは
砥汁も多く出ています


前回紹介したハイスHSS全鋼小刀よりも
硬度が低い影響か、研ぎ傷も深く付いています
刃の幅は9mm



次ぎに再生伊予砥の(ニ)
こちらは砥汁はほとんど出ませんが
研がれている手応えはあります


不思議なことに、反応は鈍いのに
こちらの方が粗い研ぎ傷が付いています
これは前回のハイス全鋼小刀のときと同様です



そして天然伊予砥
これはよく反応しています


研ぎ傷も浅く、中研ぎとしては
理想的に研ぎ上がっています



ハイブリッド鋼のノミは以前紹介した際に述べたように
相性のよい仕上砥石が少ないのですが
この神前産戸前はよく反応し
充分に威力を発揮してくれます


ハイブリッド鋼独特の研ぎ上がりの様子です
燕鋼やハイス鋼など超特殊鋼はよくこのようになりますが
(粉末ハイス鋼はあまりなりません)
青紙スーパーや東郷鋼は通常の鋼のようにピカリと光ります





2015年2月20日金曜日

再生伊予砥2種と天然砥石を使ってハイス全鋼小刀を研ぎ上げる

再生伊予砥(ロ)でハイス全鋼小刀を研いでみました
喰い付き感はありますが
砥汁はあまり出ません


研げてはいますが、切れ止んだ刃先を研ぎ下ろすには
かなり時間がかかりそうです


ということなので再生伊予砥の硬口で
目起こしをして研いでみましたが
それほど効果はありませんでした



研ぎ傷はやや荒くなりましたか・・



こちらは再生伊予砥(ニ)
(ロ)よりもやや硬口のもの
こちらはさらに砥汁が出ませんが


研ぎ傷は荒めに付いています
不思議です・・



試しにハイス鋼によく反応する天然中砥で
研いでみました
これは以前紹介した沼田・虎砥とされる謎の砥石
強靭なハイス鋼全鋼でも
ザクザクと心地よく研ぐことができます


切れが止んだ刃先もたちまち研ぎ下ろしました



こちらは天然伊予砥
これもよく反応します


研ぎ傷があっという間に緻密になりました



試みにストーブで焼いた硬口の浄教寺砥で
研いでみましたが、ほとんど反応なし
硬口の再生伊予砥で目起こしをしても
ほぼ同様でした


研ぎ傷もほとんど変化なし



そのまま神前産戸前で仕上砥ぎ
この仕上砥はハイス鋼に異様によく反応します


あっという間に研ぎあがりました・・