2016年2月27日土曜日

國弘鉋を奥殿産戸前と若狭田村砥を使って研ぐ


錆の除去のため
研ぎを依頼されている
日原大工の棟梁が使っていた國弘鉋で
研ぐ前にいろいろ削ってきたのですが
最後に千代鶴是秀作藤四郎銘組鑿の
簡易展示用の枕を作ってみることにしました

使った材は紅カリン

これまで様々な材を削ってきましたが
まだまだ刃先は健全です
日原大工の棟梁が
ここまで身が短くなるまで使ったことが
納得できる優れた鉋と言えます





國弘鉋を研ぐ際
新たに手に入れた仕上げ砥石を
使ってみました
右のものがそうで、これはさゞれ銘砥330mateで
最近採掘されている奥殿東の戸前です


やや柔らかめで、反応良く
強い研磨力があります

地・刃ともに微塵に曇ります
鉋でしたらこのままでも充分に使えます


こちらは上の画像左側のもので
若狭(福井県)中井産の合砥です
こちらは奥殿東産の戸前よりも
やや柔らかく泥気がありますが

研ぎ上がりはこちらの方が緻密で

地・刃ともに微塵に曇るのですが
地鉄の研ぎ傷は肉眼では確認できないほど
細かく研ぎ上がり
古代の日本刀のような雰囲気です


この2丁も右は奥殿東産の硬口の戸前
左は同様の硬さの若狭・中井産の合砥


こちらは奥殿東産の戸前
硬口ですが、滑らかな研ぎ感で
奥殿産とは思えない手応えです

研ぎ上がりも文句なし
奥殿産によく見られる
地鉄に付くヒケ傷がほとんどありません


こちらは若狭・中井産
同様の反応ですが
上の奥殿産に比べると
ややザラつきを感じます

研ぎ上がりは
鋼Haganeは冴えた鏡面に上がっていますが
地鉄Jiganeにはヒケ傷が全面に付いています

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