2016年3月29日火曜日

古文書 江戸時代 絵入 「女子日用文」を入手


江戸時代の「女性のための手紙の書き方用例集」
とも言える
大判の「絵入 女子日用文」を入手
表紙や奥付が紛失していて発行年など判らないが
江戸時代中期以降のものか・・
時節柄、春の花見のところを紹介
いつの時代も花見は浮かれるのでしょうね・・

鈴木まどかさんの協力を得て
現代語に書き換えてみました

花見催寿(す)fumi
このころは長閑nodokanaru
空うら続き四方yomo
はな(花)も最中monakaのよし
uketamawarihaberisourou 近々に
何方izukata(へ)なりとも御供申し
あげたく候 ささへ(え)
などは是より用意
いたしまいらせ候sourou
めで度takuかしく

同返事
御玉つさ拝し侍haberisourou
明後日(あさって)は御庭面の
御花見御催し候に付
わたくしも参じ候様you
oose下され かたじけ
なく ぞんじ侍候
御めもじにて御礼申し
あげまいらせ候べし
めでたく かしく

この本は1頁(厳密に言うと2ページの両面)が
3枚合わせになっていて
見えない真中の紙はやや厚く
全面にキラ(雲母)が入っている贅沢なものとなっている


最初の頁peijiの「四方の」の「の」は
「農」の字が当てられていますが
私は読めず、鈴木まどかさんに
ご教示頂いたものです
変体仮名にはいろいろの漢字が当てられますが
「の」には乃、能、野、廼、農、濃などがあります
この色紙は本阿弥光悦のものですが
ここでは三行目に濃と能が使われています

長月もいく有明に 
成ぬらむ
あさち(朝路?)の月の 
いとさ日(び) 



2016年3月27日日曜日

CD 3種類の19世紀の楽器によるVienna音楽 

朝の散歩で顔に臭いモノを
擦り付けてきた我が家の老犬・・
何か・・

家の中のネコは知る由もなし・・

だが春の嵐のゴーゴーという突風は怖い・・


そうこうしているところへ
注文していたCDがオランダから届く・・

19世紀のオリジナル楽器3台による
ウィーンの音楽
使われている楽器は1850年製
P.マウリのマンドリン

そして1820年製
J.ベームのフォルテピアノ 

1812年製、C.ガダニーニのギター
こういった音楽はこういう風に聴きたい
という要望に見事に応えてくれている
本格的な音楽表現も素晴しい

コマーシャル動画はこちら

2016年3月24日木曜日

森砥石さんが来られました。 特大佐伯砥は必見!

これが特大佐伯砥
70年ほど前のものだろう
ということでした

研ぎ面とその反対面の様子

両側の様子

この面には手挽きの跡が見られます

カチっとした石質でよく下ります

ザクザクとした研ぎ感ですが
粒度がよく揃っているので
整然と研ぎ上がります
粒度は400といったところでしょうか
鋼Haganeの研ぎ傷は天然砥石独特の浅い傷です


次は京丹波亀岡・宮川産と思われる青砥
これも特大サイズです
森さんによると、宮川産の青砥が
大取れした頃の上質のものだということでした

研ぎ面とその反対面の様子

両側の様子
木口面は養生が為されています

やや柔らかめで
滑らかに研ぐことが出来ます

(上の佐伯砥の後に研いだものです)
針気がほとんどなく
文句なしの素晴しい研ぎ上がりです
こういった青砥には
今ではほとんどお目にかかれません
粒度は800~1000といった感じでしょうか・・


次は非常に硬い岡花産の青砥
森さんの地元です
これも古いものだそうです

硬くて研ぎ面のグラインダーの跡が
消しきれていません
私も少し荒いダイヤモンド砥石で
擦ってみましたが
なかなか消すことが出来ませんでした・・

反対面の様子

側の様子


まず目起こしをせずに
そのままの状態で研いでみました
砥汁はほとんど出ませんが
滑ることはなく、ぐいぐいと喰いついてきます

(上の宮川産青砥の後に研いだものです)
これで2分ほど研いだ状態
仕上砥のように研ぎ上がっています

次に目起こしを行い
砥汁を出した状態から研いだものです

地鉄に研ぎ傷が確認できますが
鋼はほとんど変わらず
ピカリと光るほどに研ぎ上がっています


研いだ鉋刃は義廣銘寸四

上の硬口岡花産青砥で研いだ後
手持ちの仕上砥で
仕上砥ぎをやってみました
左は滋賀県高島・相岩谷産の柔らかめの戸前
1分ほどで青砥の傷が消えました

その後、上の画像右の中山産戸前(硬口)で
最終仕上げを行った状態
これも1分ほど研いだものです

以上、佐伯砥と青砥に関して
サイズ、価格など詳しいことは
森龍次商店までお問い合わせ下さい

2016年3月22日火曜日

古い会津鉋 重高二種

以前紹介したことのある古い会津鉋
身幅15mm

彫刻刀として使っていましたが(参照

堅めの桑材の木口削りのための
豆平鉋が必要になったので
このように改造しました





この作業で使いました
木口削りは、やはり一枚刃が良い
左の身幅35mmのものも重高銘



これは修復中の古い琵琶の転手になります

2016年3月20日日曜日

古い会津刃物 重光銘を入手 作里鉋か・・

重光銘の古い会津刃物を入手
作里鉋の刃でしょうか・・


初刃Ubu-haの状態で、使われた形跡はありません

堤章・著「会津の刃物鍛冶」によると
重光銘を鍛えていたのは
晴山庄一郎という人で、明治42年生まれ
刃物鍛冶の修行を始めたのは
当時としては遅く、17歳のときに
二代目・重正に入門しています
その後、刃物鍛冶として独立開業したのは
昭和5年(1930年)、21歳のときですから
年季明けは早かったことになりますが
当時は20歳になると徴兵検査があり
それが徒弟年季の節目になっていた、ということです

銘の重の字は師である若林重正系の「里重」になっています

先端部の刃角度は30度以上あります

ノミの柄に挿げてみました
仕事で使えるかも・・刃の幅は20mm

グラインダーで刃角度を修正した状態
刃角度は約30度
肩の部分もノミらしく少し丸めてみました

裏を研ぎ上げた状態

研ぎ上げ完了
鋼Haganeは炭素鋼系
地鉄Jiganeは鑿Nomiに使われるもののように
しっかりとした印象を受けます

刃先の拡大画像(約150倍)
やや細かい毀れKoboreがありますが
これは研ぎの影響かもしれません
しばらくいろいろと砥石を吟味してみようと思います

さっそく試し削り
マリアハープのブリッジ材として加工中の
槐Enju材を削ってみました
堅く粘りのある材ですが
切れ味軽く、コントロール性も優れています

木口Koguchi削りも問題なし


いろいろと試し削りを行った状態
部分的に白く磨耗しているところがありますが
まだまだ充分切れます

仕事で充分使えるどころか、主力で使っている
弘正銘の薄ノミ(鋼は特殊鋼)よりも切れは軽く
コントロール性も優れています



ブリッジ材の部品が出来上がりました

そして弦を張り、完成