2017年3月28日火曜日

鉋削り比べ アサメラ材を削る

特注 初期ミルクール・タイプの
側板を組上げたところ

こちらは平家琵琶の槽(背面板)
材はアサメラ1枚板
接着面の仕上げに先般手に入れた
浪花淩作銘の古い寸八長台鉋を使ってみた

アサメラ材は堅材の部類ですが
それほど堅さは感じません
ただ、柾目面は1cmほどの間隔で強烈な逆目が交じっていて
その逆目を止めるのはかなり難しいところがあります

逆目はほぼ止まっていますが
かなり強烈な逆目なので
白く曇って見えます

接着面を仕上げた後の刃先の状態
ハイス鋼でもさすがに刃先が白く磨耗していますが
まだ切れは止んでいません



こちらはマリアハープのブリッジとして使ったアサメラ材
これを削る際に、以前紹介した
古い三木鉋、三代三郎銘と甲子銘で
削り比べをやってみました

板目を削ったので、強烈な逆目はなく
堅いアサメラ材でも切れは軽い
とくに右の「三代三郎」銘は軽快に削ることができる
ウォルナット材やセドロ材では左の「甲子Kinoe-ne」銘が
切れが軽く永切れしてくれたが、このアサメラ材では
「三代三郎」銘の方が切れが軽く、刃先の持ちも良かった
鋼というものは不思議ですね・・
マリアハープ2台分のブリッジの厚みを仕上げたところ


こちらは「甲子Kinoe-ne」寸六(特殊鋼)
刃先がかなり磨耗していて、ほぼ切れが止んでいる

こちらは「三代三郎」寸六(特殊鋼)
「甲子」寸六とほぼ同程度削った状態
やや刃先は磨耗しているが
切れは軽快でまだまだ切れる

次に形状を仕上げていく際に
3丁の小鉋で削り比べをやってみました

これは荒削りで使った古い会津鉋
重輝(玉鋼)

そして、これも荒削りで使った
燕鋼(Tsubame-Hagane)の善作銘(現代製)

3丁めは仕上げ削りに使った
青紙系特殊鋼の小鉋
銘はモザイクをかけ伏せておきます

削り終えた状態
結果は上の三木鉋の削り比べと同様で
特殊鋼の燕鋼が最も切れが軽かった
次に青紙系特殊鋼、そして玉鋼は最も切れが重かった
これには驚かされた
玉鋼の切れの鋭さが、このアサメラ材では
裏目に出たのか・・不思議・・
材と鋼の相性をこれまで顕著に感じたことは初めてですね
最も刃先が持ったのは玉鋼でこれは昔の会津鉋重輝
次に燕鋼(現代の善作銘)、そして青紙系特殊鋼で
これは現代の某有名メーカーのもの



作業後の刃先の状態
これは青紙系特殊鋼
ほとんど切れが止まっています
この鉋は青紙系の鉋としては
かなり優れているのですが・・

これは燕鋼
刃先はかなり磨耗しているが
切れはまだ軽快

そして玉鋼
刃先は少し磨耗している程度で
まだまだ切れる

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