2012年10月10日水曜日

仙境異聞から七生舞の様子

右クリックで別ウィンドウで開くと
大きな画像を見ることができます

平田篤胤の著書、仙境異聞 
(江戸時代・文政三年(1820年)
神隠しに遭い、その後、仙界に出入りしている少年
「寅吉・とらきち」を、篤胤は自宅に住まわせ
仙界の様子を詳細に聞き出し
それを記録したものとされている)
に記されている仙界の様子を
篤胤が絵師に描かせた七生舞の様子
寅吉はこのことを
御柱(おはしら)の舞とも言うと説明している
この舞は天地の神に捧げるもので
ア・イ・ウ・エ・オ・・・・の50音が
奏楽にあわせて一音ずつ長く発せられ
それに振りが付けられている

使われる楽器は短笛五管
一丈(長さ約3m)の笛と九尺(約2,7m)の笛各々一管
「りむ」の琴一挺、「かりやう」の笛五管
浮鉦(うきがね)二つ、以上六種類 参照


2012年10月3日水曜日

新作オブジェ


久しぶりに端材のオブジェ・合掌を作りました



奥に見えるのは前回作ったもの
手前の徳利は出石(いずし)


これは15年ほど前に作った石のオブジェ
近所の篠山川の河原で拾った
石を組み合わせたもの
右端の緑色の下部だけは
インド産のアベンチュリン(インド翡翠)
座りをよくするため底を少し加工したが
他は拾ったときのままの状態


近所の道端に咲いていた花
何の花かご存知の方はご教示ください


葉はこんな感じ・・

10月5日、このブログを読んで下さった方から
ツリガネニンジンである、と ご教示頂きました
ありがとうございました


タバミの花 一輪・・
さっき、工房の裏庭で見つけました


飼い犬のテンを今朝
河原に連れて行ったらこんな状態に・・
犬の習性ですね・・
なんか臭いものを体にこすり付けるのです・・
「あたいだってね、なんか、こう、
パァ~!っと発散したいのよ・・」
という表現なのか・・?

2012年9月27日木曜日

398円の鉋



工房からの眺め
ここ1週間ほどでヒガンバナが
一気に咲き始めました




日中の日差しも和らぎ
猫も日光浴・・





仕事中に使っていた
3mm幅の平彫刻刀の刃が
根元から折れたので
仕方なく近所のホームセンターに行ってみました
目当てのものは何とか
1本置かれていて一安心
それを手にして、ふと下を見てみると
鉋が置かれていて、値段を見てみると
¥398というのが目に入りました
手に取ってみると
一枚刃の小鉋ですが
台は樫、刃口を見てみると
ちゃんと一枚刃用の形状に
作られています
これは試してみなければ・・
ということで買ってきました



身は全鋼で、グラインダーで火花を出してみると
炭素鋼系の火花が飛びました


こちらは裏ですが
このままではとても使える状態ではないので


裏を仕上げ


研ぎ上げました
動画参照ください


台は身を収める溝と削り面を少し
修正するだけで済みました
使ってみると驚き(動画参照
切れ味よく、永切れもします
台が薄く、やや持ちにくいですが
仕事でも充分に使えるレベルです


刃先が摩耗しやすい
スパニッシュ・セダーを荒削りしましたが
通常の鉋よりも永切れするくらいです


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以下、研ぎ動画の画像を
紹介しておきます

これは動画で最初に使っている
中研ぎ用砥石、シャプトン「刃の黒幕」#1000



次に丹波亀岡・岡花産の青砥(粒度約#1500)



そして仕上げ研ぎとして
京都新田産の戸前
これで充分仕上がっていますが



参考までに最後の鏡面仕上げを行いました
画像では違いがそれほど分かりません・・



2012年9月25日火曜日

今日の工房の様子


今日の作業の様子

横板の厚みを仕上げ、曲げた状態
この作業の前にはラプレヴォット・タイプの
ライニング(接着代(しろ))を仕上げ
現在水に浸けています




その後、作りかけていた(参照
自作のノミ(身幅4mm)を研ぎ上げ
柄を作りました






2012年9月19日水曜日

刀剣用砥石で青紙スーパー鋼の鉋身を研ぐ


前回紹介した刀剣用砥石を使い
今回は安来鋼・青紙スーパーの鉋身を
研いでみました(動画参照
以下その画像です


これは備水砥(粒度約#1000)
と思われる中砥

身幅は50mm

これは今回手に入れたものではありませんが
上の備水砥の傷を消すため使った
三河白名倉砥(粒度約#2000)


そしてこれは最初に紹介した画像中央の
三河細(こま)名倉砥

これはほとんど仕上砥といった感じです

そして仕上げ研ぎ
硬めの内曇(天井巣板)です


上とは別の角度で撮影すると
こうなります