2018年7月17日火曜日

古い会津鉋 重長二寸を仕事で使う


天然砥石尚さんから預かってきた
古い会津鉋、重長二寸(一枚刃)を
仕事で使ってみました

粘りの強いウォルナット材を
削ったところ
やや切れが重いかな・・
という感じを受けますが
(特殊鋼の影響か・・)
永切れは期待できそうです

削り肌も問題なし

一枚刃ながら
深い逆目もきれいに止まっています

鉋身の様子
堤章氏の著書「会津の刃物鍛冶」
によると、重長は
本名 三瓶延雄
明治41年(1908年)生まれ
大正12年(1923年)、会津の名工
重正の二代目に弟子入り
昭和4年(1929年)年季を終え
1ヵ年の御礼奉公をした後
会津市内で独立開業
昭和54年(1979年)廃業
とあります


昔の鉋は刃角度が低いものが多く
この鉋も25度程度でしたので
刃先から1mmほどを
約28度で研ぎ直しました



そして
製作中の19世紀ギター
ライニングを作る際に
荒削りと仕上削りで使ってみました
YouTubeにUPしました

そして仕上削り


切れ味爽快で削り肌も美しい
刃角度を約28度に高くしても
切れの軽さはほとんど変わりません


軟材(セドロ材)の
木口削りも問題なし


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