2013年6月1日土曜日

日原大工の棟梁が使っていたコテ鑿を研ぎ上げる


播州(兵庫県南部)日原大工の棟梁が使っていた
左勝廣銘のコテノミを研ぎ上げました





はがねは強靭、地鉄じがねは極柔らかい鉄でした

銘は左文字なので、反転させてみると
勝廣のようです
左勝廣ですね(参照


最終仕上には福井県産仕上砥を使いました
柔らかい地鉄でも、しっとりと美しく研ぎ上げることができました



2013年5月30日木曜日

千代鶴是秀 藤四郎銘組鑿研ぎ上げ完了


千代鶴是秀作と思われる
藤四郎銘十本組鑿 残り4本を研ぎ上げました
五分(刃幅15mm)はもう研いでいたつもりでしたが
まだだったので・・
残りの三分(刃幅9mm)、二分(刃幅6mm)、一分(刃幅3mm)の
3本も一気に研ぎ上げました










刃先の拡大画像




三分、二分、一分の追入ノミ








左端の三分ノミは、身の厚さが左右違っているので
鎬面が均一になりませんでした
向かって右側が厚いので鎬線が右下に下がっています
刃先を少し斜めにすることで補正をしましたが
これが限界であります・・


三分鑿の刃先拡大画像


これは二分


そして一分
これは仕上げ研ぎが完全ではありませんでした・・


今回の研ぎで使った砥石




















2013年5月24日金曜日

千代鶴是秀作 藤四郎銘組鑿 四分追入ノミを研ぎ上げる


昔の日原大工の棟梁が使っていた
千代鶴是秀作と思われる藤四郎銘組鑿の内
四分(刃幅12mm)追入ノミを研ぎ上げました
これで残りは三分、二分、一分の3本となりました






裏はこれくらいで止めておきます
部分的な凹みがかなり深いのです






今回は前回の一寸ノミとは違った砥石を試みてみましたが
刃先は問題なく仕上がりました


今回使った砥石
上段左端の荒研ぎはいつもと同じで
シャプトン「刃の黒幕」#320
その右は群馬県産砥沢虎砥(粒度約#800)
右は新たに手に入れた丹波亀岡・岡花産青砥(粒度約1500)
下段左端は寸二を研いだときにも使った
これも丹波亀岡・岡花産青砥(粒度約#2000)
その右は丹波亀岡・丸尾山産八枚
右端はいつもの最終仕上砥、丹波亀岡・一本松産戸前





2013年5月23日木曜日

千代鶴是秀作 藤四郎銘組鑿 一寸追入ノミを研ぎ上げました


昔の日原大工の棟梁が使っていた
千代鶴是秀作と思われる藤四郎銘組鑿の内
一寸(刃幅約3cm)追入ノミを研ぎ上げました








鎬はこれ以上攻めることは止めておきました






今回は前回と少し違った砥石を使ってみたところ
刃先は問題なく仕上がりました


参考までにこれは前回研いだ寸二の刃先
細かい乱れがあります
これはおそらく途中で使った硬めの青砥が原因と思われます
目起こしをする砥石をもっと粒度の細かいものにすると
もしかしたら大丈夫かもしれません・・




今回使った砥石
上段左から、いつものシャプトン「刃の黒幕」#320
次に福井県産浄教寺じょうけんじ赤砥(粒度約#800)
右端は丹波亀岡・岡花産青砥(やや硬めで粒度は約#1200)
次に使ったのは下段左端、群馬県産沼田砥
通称、瓢箪ひょうたん沼田、粒度#2000以上
右の2丁は仕上砥で前回使ったものと同じです
左は中継ぎの京都亀岡・丸尾山産「黒蓮華巣板」
右は最終仕上げに使った京都亀岡・一本松産戸前