2016年12月5日月曜日

工房の様子 ネックが出来上がる

ネック ブロック部の墨付


横板を差し込む溝を切っていく









バンドソーで加工


ブロック部をの加工

時には叩きノミ(追入ノミ)も使う
Oire-nomi 24mm幅

これは薄ノミ Usu-nomi(18mm幅)

ネック加工で主力で使っている
左久作銘の小刀(スウェーデン炭素鋼)
切れの軽さは特筆もの

ブロック部の側を仕上げる
使った鉋は古い大阪鉋と思われるもの
寸四鉋だが身が薄いので鉋の重さも軽く
片手削りに向いている

鋼は玉鋼と思われます


ヘッドの糸巻き装着面を仕上げる
使った鉋は荒削りには古い会津鉋の重春

ヘッドの墨付



糸巻きを取り付ける穴を開ける
私はこのように直角スコヤを頼りに
フリーハンドで開けている

慣れれば、けっこう正確に開けることができる

ガルシア・タイプ

小型モダン・タイプ

糸倉の加工


ネックの荒加工、出来上がり




2016年12月4日日曜日

工房の様子 ヘッド部分を作っていく

昨日の続き

ヘッドの接着面を仕上げる

指板の位置を決める

ローズウッドの化粧板をこのように接着する

ヘッド部分の厚みを確認

タイトボンドで接着


ついでにブロック部分も接着

接着後、ヘッドの化粧板を削り
平らにする

ブロック部分を削る
短い部分を削るには短い台の鉋が便利
これは荒削りに使った古い会津鉋・重力Shigeriki

中削りは重丸

そして仕上げ削りに使ったのは

仕上がったブロック部分
これは特注小型モダン・タイプ(弦長640mm)

こちらは特注ガルシア・タイプ(弦長640mm)


台の材は左からブビンガ材、パーロッサ材、白樫材

2016年12月3日土曜日

工房の様子 ネックを作っていく 

ヘッド部分を挽き出す




使った鋸は古い伏見鋸
谷口清三郎銘




ヘッドの接着面を仕上げたところ
使った鉋は古い会津鉋重道と
三木の刃物鍛冶、大原氏が鍛えたもの

タイトボンドで接着

接着面が斜めになっているので
滑って動かないようにするため
かなり仰々しい接着風景になってしまう
接着面の締め付けはできるだけ緩くしている

ヘッドの化粧板を仕上げようと思い
たまたま手に取った鉋
これは鉋身を入れ換えた台だが
刃口が広すぎるので
赤樫の木片を台の木口に瞬間接着剤で接着

台は試しに使ってみたアマレロ材
樫よりも軽めなので片手削りに向いている

接着をした状態
この後、平らに削り

刃口を仕上げていく

ヤスリで仕上げ
二枚刃鉋の刃口は、私は直角にしている
理由はこちらを参照下さい

出来上がり


鋼はヤスキ鋼青紙1号と思われます

さっそくローズウッドの厚み減らしで使ってみる
銘は山に秀か・・30年ほど前に
名古屋の青山鉋さんからお世話になったもの

荒削りながら、深い逆目も止まっている

仕上げ削りは粉末ハイス鋼の鉋、寸八

こちらのローズウッドはさらに深い逆目だが
完全に止まっている

2016年12月1日木曜日

ちょっと京都まで・・

数日前のことですが
来春製作予定の平家琵琶の打ち合わせのため
ちょっと京都まで行ってきました
これは仏光寺通りにある


別タブで開くと大きな画像を見ることができます

食事処で見かけた小さな秋


近くの京都文化博物館では
特別展をやっていたので入館
記念撮影コーナーでパチリ・・






展示品を見ていて
おや、と思ったのはこの頭


以前、エジプトに関する本を読んでいて
このような頭の頭蓋骨が
発見されているということが書かれてあったのを
思い出した