2019年3月7日木曜日

会津鉋 重長寸六


古い会津鉋
重長寸六を預かりました
会津の桐下駄を作る
職人さんが使っていた
ものだそうです
鋼は炭素鋼系
裏出しは容易だったので
焼き入れは甘めと
思われます

裏研ぎに使った
ダイヤモンド砥石と
人造砥石、研承3000
金盤を使った
裏押しをしなくても
今は優れた人造砥石があるので

このように
苦労せずに
裏を研ぎ上げることができます
この後は
天然砥石の三河名倉砥と
天然仕上げ砥で
最終仕上げを行います

柔らかい桐材を削るためか
鉋身の刃角度はかなり低く
22度程度
これには驚かされます

こちらで使うには
やはり28度は必要なので
刃先から1mmほどを
約28度で研ぎました

地鉄jiganeも少し
研ぎ上げてみました

和鉄でしょうか
このような地鉄は
会津の鉋によく見られます

よく詰んで
幕末の日本刀のように見えます

身の造り込みは
かなり薄く

厚いところでも
7mmほどしかありません



こちらは押金

おおまかに錆を除去し
仕上げた状態

市販の寸六掘り台に
収めた状態


昔の寸六は今よりも
やや狭いので
押金が収まる部分を修正

Black walnut材で
試し削りをやってみました
下に紹介した動画のように
粘りのあるウォルナット材でも
切れは軽快で、片手でも
苦にはなりませんでした

削り肌も美しく
期待が持てます
しばらく仕事で
使ってみようと思います

右は、以前紹介した
重長の二寸鉋
こちらは
鋼は特殊鋼です



2019年3月4日月曜日

ルネサンスギターのネック作り 端材のオブジェ

製作中のルネサンスギター
ネックとヘッドの
接合部の加工



そしてネックを
所定の長さにカット

端材でオブジェを作り
石の飾り台にしてみた





2019年3月3日日曜日

霊芝と鳩杖 楽只堂年録

徳川幕府の側soba用人
柳沢吉保yoshiyasuが記した
公用日記である楽只堂年録の
宝永三年7月23日の記述に
甲州(山梨県)の城内に
霊芝が生えたので、祝いとして
能楽を興行した、とある
たいへん興味深い

マツタケを贈答品として
送っていた、ということも
記録されている

因みに、これは
播州(兵庫県)の
旧家の倉で見つかった
大きな霊芝
傘の直径、高さは
どちらも30cmもある


こちらは
宝永四年、西暦1707年
柳沢吉保が50歳の祝いに
将軍家から贈られた鳩杖

算賀(40歳からの10年ごとの祝い)に鳩杖を贈るのは
鳩はむせずに食べ物を
飲み込むことに
あやかっているらしい
誰が調べたのか・・?

鳩は八幡神社の象徴でもあり
このように双鳩の図とされた
ものをよく見かける

これはルーブル美術館に
展示されている
鳩の工芸品
香炉か・・

別件として
これは、いま作業中の
皇清職貢図の描き足し
まだまだ先は長い
九巻の半分程度


2019年3月1日金曜日

ハート形の鉱石

ハート形の鉱石

ETのような自然石と
記念撮影

カマキリのようでもある・・




おまけとして
ラブラドライトの