2020年3月9日月曜日

クィンテルナのブリッジ接着

製作中のクィンテルナの
ヘッドとネックの
際を削るための細い小刀
この長さと細さが必要なので
通常の繰り小刀を
改造したものです



使った砥石
下段左から中研ぎ用人造砥石
研承1000番→三河名倉アツ→三河名倉ボタン→
仕上げ砥石、京都西の山
奥乃門産戸前→
最終仕上げ、京都東の山
奥殿okudo産白巣板

研ぎ上げた小刀を使う

ネックに巻いている
メープルのベニヤ
(厚さ約0.6mm)
を削ってしまうと
オジャンです

ネック削りを終え
ブリッジを接着





2020年3月7日土曜日

寺社彫刻の下絵 そしてコロナクルナ 


なになに・・
コロナウイルスに関する
ネット上のデマ・・
花崗岩、ニンニク、
ごま油が有効、か・・
再現してみよう・・

花崗岩はないので
麦飯石にしてみた
これで完璧!

検査官はあきれ顔・・

昨日の様子
隣の市、丹波市
柏原kaibara町の
柏原歴史資料館に
行ってきました

柏原陣屋跡の門扉

玄関

この玄関の破風の
懸魚gegyoを彫った
中井権次gonjiが描いた下絵

そして彫物

これは明治生まれの彫物師
上田伯山による龍の下絵

そして彫物


2020年3月3日火曜日

ふくしま手語り 孤高の槌音 刀工藤安将平 

以前会津手語り鍛冶屋編
という本を紹介したことがありますが
(樹木に関する職人編は
その福島県にある出版会社
ふくしま手語り「孤高の槌音・つちね」
刀工藤安将平・古刀再現の道
が出版されました
今回の本も写真家である
赤沼博志氏の写真が
素晴らしく
思わず息を呑むほどです


以下少し紹介しておきます
日本刀は写真で見たものと
実物を目にしたものでは
違いが甚だしいので
この写真(短刀の一部)
だけでは
何とも言えませんが
刃文hamonが皆焼hitatsura状で
何も知らずにこれを見たら
綱広など室町時代の
相州伝の刀と
思うかもしれません
地鉄jiganeも複雑で
見ていて飽きません
ぜひ実物を拝見したいものです

これは以前ブログで紹介したものですが
埼玉県の将軍山古墳から
出土している大刀tachiです
(同じ刀身の裏表の画像、切先部と
物打部上部を合成したものです)
時代は6世紀前半とされていますので
古墳時代後期ということになります
地鉄の景色、様子が
上の藤安刀匠の短刀に
よく似ているのではないでしょうか

藤安fujiyasu将平masahira刀匠
焼き入れの瞬間


YouTube動画

藤安刀匠の鍛刀場のある
福島市立子山で行われた
「たたら操業」の様子
この炉は福島県南相馬市
で発掘された古代製鉄炉を
元にして造られたということです

他に福島県で活躍されている
日本刀に関する職人さんたちも
紹介されています 
こちらは研ぎ師

鞘師

白銀shirogane師

クィンテルナのネックを作っていく

クィンテルナのヘッドと
ネックの加工







ネックとヘッドを
タイトボンドで接着



ネックにメープル・ベニヤを
膠・ニカワで焼き付け接着

長勝 導突窓鋸でネックを
所定の長さにカット

導突窓鋸で挽いた痕は
滑らかで、このまま接着
できるほど


検査官もビックリ


ヒール部分を作っていく


端材でオブジェを作る
桃の節句なので
雛人形を作ってみた



ヒールの接着面を仕上げる



メープルのVeneerを巻いたところ
ホルマリンを使った
膠・ニカワ接着 
動画UPしました

2020年3月1日日曜日

前川多仁展と平家琵琶


丹波篠山出身のロウケツ染作家
前川多仁Kazuhito氏の作品展が
東京青山の「白白庵」で開催されます
3月7日~18日

3月7日(土) 13:00-18:00 は
呈茶会が行われ
乙亥会・代表の鈴木 宗景さんによる
お茶の振る舞いと
宗偏流による平家琵琶が
奏されるそうです

その際、拙作の平家琵琶
銘・相応」と

茶杓が使われるということです
たいへん光栄なことです