銅鏡は元々は丸形で
本場中国では
春秋戦国時代
紀元前8世紀~3世紀頃から
作られ始め、前漢時代
紀元前206年~紀元後2年
から
後漢時代
紀元後25年~220年
にかけて最盛期を迎え
大量に作られました
次の唐時代には
このような
八角形のものが登場し
これは「花鳥紋菱花鏡」
と呼ばれています
菱の花弁は4枚ですが
それを重ねたのでしょうか
銅鏡の呼び方は裏面に
鋳込まれたモチーフで
名付けられる
場合が多いのですが
丸形以外でしたら
形の呼び方も含まれる場合が
多いように思われます
上の説明の
「仙山四神矩紋鏡」
以下、中国製の菱花鏡を
紹介しておきます
こちらは日本製の丸形銅鏡
「秋草松喰鶴鏡」
これは国産八稜鏡
「花弁双蝶八花鏡」
奈良興福寺金堂地鎮具
和銅三年(710年)頃
これは藤原時代に
使われていた中国製で
唐代に作られた
「金銀平脱花鳥八花鏡」
「走獣双鸞ran八花鏡」
中国唐代
「瑞花双鳥八稜鏡」
藤原時代 盛期
「瑞花双鳥八稜鏡」
藤原時代 末期
「花綬鸚鵡オウム紋」
中国唐代
上の銅鏡の鏡面側には
このような観音図が
線刻されています
中央の如意輪観音
「線刻釈迦三尊等鏡像」
藤原時代
「線刻中臺八葉院図」
藤原時代
その他線刻が施された
鏡像銅鏡の紹介
昭和32年創元社発行
「古鏡」より部分転載
昭和32年創元社発行
「古鏡」より部分転載
鏡像銅鏡は
仏像胎内に入れられた例が
多いようで
他には掛け仏として
使われたのではないか
という見解もあります
こちらは菅原道真が
愛用していたとされる
伯牙弾琴鏡
伯牙弾琴鏡
最後に
これは春日大社の古神宝
とされる銅鏡断片
八稜鏡と思われます
銅鏡文字については