2009年10月25日日曜日

砥石の不思議

先日、久しぶりに京都大平産の仕上げ砥石(戸前 黄板)を
使ってみて、その反応の
すばらしさと研磨力の強さに
驚いたのですが、この砥石
はハイス全鋼の刃には
これまで反応が悪かったのです
これまでは、ハイスや特殊鋼など、強靭な刃も
中研ぎにはシャプトンの「刃の黒幕」#1000と#1500を
使っていましたが、ハイス全鋼は「刃の黒幕」の後では
この大平産の砥前はほとんど反応しないのです
ところが、今年の夏に手に入れた中砥の但馬砥
研いだあとに、そのハイス全鋼の刃を研いでみると
下の画像のように、すばらしい反応をしてくれたのです

ハイス全鋼を但馬砥で研いだ後に研いだ研ぎ汁
この砥石は硬めですが
一般的な鉋身を研いだときと同様の
すばらしい反応です

研ぎ上がった画像ですが
中砥の傷はほとんど消えて
金属組織の細かい結晶が
表れています

これは但馬砥で研いだ痕です
傷は浅く、普通はこういった
浅い傷の後には
硬めの仕上砥はかかりが悪く
人造砥石の深い傷の方が
硬めの仕上げ砥には
反応がいいのです

なぜ但馬砥の後だと
反応がいいのでしょうか
不思議です・・ (参照


2 件のコメント:

  1.  但馬砥石使っていただいてありがとうございます。へんこつ屋さんも喜んでると思います。(砥石 求めた店 父の代からのお付き合い)
    砥石によって切れ味が異なるのは知っていましたが 実際にこんな色になるのは久しぶりに見せていただきました。父が 研いでいた時を思い出します。実家に転がっている 砥石をお渡ししたいと思います。もう母も使いませんので。母が草刈り鎌や包丁を研いでいたものですが 元は父が大工道具を研いでいたものです。
     ついでに 実家近くのチャートもお持ちします。(発破後の割れ石 手が切れます。)
    11月14日の後がよろしいかと思いますが 如何ですか。

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  2. コメントおおきにです。
    頂いた但馬砥、すばらしいです。
    たいへん助かっています。
    その上また、思い出の多い砥石を頂けるとは・・
    かたじけないです。
    14日のギター・フェスティバルでお会いできるのを
    楽しみにしております。

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