2011年2月11日金曜日

夏屋砥と沼田砥で薄ノミを研ぐ

先日入手し、鉋研ぎの動画をUPした
沼田砥夏屋砥で薄ノミを研いでみたのですが
これが頗る具合がいいのです
ということで、薄ノミ研ぎの動画をUPしました



まず荒目の中砥である夏屋砥
硬めにもかかわらず、良く反応し
適度な滑走感があり、たいへん研ぎやすい砥石です
人造中砥はよく反応するのですが
滑走感がないので、刃先を研ぐのが難しいのです
硬めの天然中砥で、ここまで鑿(ノミ)に良く反応するものは
これまでお目にかかったことがありません





次に沼田砥ですが
これは通称「ひょうたん沼田」と呼ばれているものです
これはさらに硬い石質ですが、ほど良い反応で
鑿にはちょうどよい感じです
鑿の刃幅は24mm





そして丹波産の青砥で
沼田の傷を消していきます
この青砥もかなり硬めですが
反応よく、鑿に向いている砥石です
長さ12cm強、巾4cmと小振りですが
このように優れた青砥には
なかなかお目にかかることができません
この青砥は但馬出身の方から頂いたもので
但馬(兵庫県北部)の実家で使われていたものだそうです



仕上は京都新田産の巣板
これも小振りですが
鑿を研ぐのに最適の優れものなのです









研いだ鑿をさっそく使いました

6 件のコメント:

  1. 夏屋砥石が明治時代で終わりになった理由は町村合併が大きな理由みたいです。
    周辺地区のため過疎が進んだということです。
    電気が日本で最後に来た地区でもあります。
    しかし、7月までの地デジ対策は視聴困難地区の最先端?にもかかわらず、去年末には完了してます。
    方式は衛星形ではなく地域共同アンテナ方式でした。
    武士が刀をさして、砥石が税金として物納できてた時代には、価値ある地域だったのでしょうね。
             源 信正

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  2. 夏屋砥がまだ掘ればあるのなら、ぜひ掘ってほしいものです。
    このような優れた天然中砥には初めてお目にかかりました。
    このレベルでしたら、人造砥よりもはるかに優れています。

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  3. 検索をかけると、三陸鉄道さんで取り扱っていたみたいですね。
    わずかに採掘していたのでしょうか。
    はたまた、別の石だったのでしょうか・・・・・・。
    一度手にしてみたい砥石です。

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  4. 情報ありがとうございます。
    その後、いくつかの夏屋砥を手に入れることができ
    試してみましたが、ほとんどが目〆系でした。
    そのままでは反応しないので目起こしをする必要がありました。
    こここで紹介しているもののように
    そのままでも反応が良いものはなかなか無いようですね・・
    今でもヤフオクで見かけます。

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  5. オークションで見るものには機械で挽いた後が見られますが、これは後から掘られたということでしょうかね。
    明治で採掘が終了したとなると、機械挽きは考えにくいのですが・・・・・・。

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  6. 採掘されたのが古くても原石を加工したのは後の時代
    ということは考えられないでしょうか・・
    最近出回っているものは硬めで反応しないものが多いので
    昔はボツになっていたものを加工して世に出しているのか・・?

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