2012年3月4日日曜日

タイトボンドでベニヤ焼き付け

長勝鋸さんに注文している
特注導突鋸を試し挽きするための
ギター・ネックのサンプルに、試みとして
タイトボンドでベニヤを焼きつけてみました

普段は膠・ニカワでやっていますが
タイトボンドの方が焼き付けするのは容易ですね
ただ、沁み出てきて付着したボンドの除去が
容易ではありません




膠は除去が容易なのです
以前、メープルのベニヤをタイトボンドで
試したことがありますが
メープルは緻密なのではほとんど沁み出てこず
問題ありませんでした




濃い色のベニヤだったら
色が濃いタイトボンドの方が
いいのかもしれません
これはまたいつか試したいところです

2 件のコメント:

  1. タイトボンドは温度管理が大変ですね。
    今年のように寒いときは要注意。
    Ⅱの最低使用温度限度は16°C以上、Ⅲで8°C以上です。
    使用限度以下で塗布すると、飴色にならずに白っぽくなります。
    それで、焼き付ける方法をとってるんですね。
    最高使用温度限度に関してご存知でしたら教えてください。

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  2. おっしゃるとうりタイトボンドⅡは使用温度に気を使いますが、膠よりは楽です。
    ベニヤの焼き付け接着はイギリス家具作りの伝統技法とも言えるものですが、日本でも樺細工で昔から使われているやり方です。
    これまでメープルのベニヤではタイトボンドでやったことがありますが、これはうまくいきました。
    今回のように色が濃いベニヤだと、少し表面にボンドが滲み出てきただけで、それがアイロンの熱で白化し、それを除去するのがなかなかできないのです。
    膠も同様に白化するのですが、これは簡単にお湯で除去することができます。
    焼き付け接着は私は家庭用のアイロンを使いますが、
    膠の場合、温度設定は強にしています。
    これで約200度ほどですが、タイトボンドはもう少し低い方が作業がやり易いので設定は中と強の間くらいにしています。これで約180度ほどだと思います。
    この温度のアイロンにタイトボンドが直接触れると、膠と同様、泡立ち白化して固まります。これを爪で掻いてみるとやや脆くなっているような気がします。
    ですから接着力は落ちているのかもしれません。
    膠はそのようなことはありませんが、焦げるほどの温度だとやはり接着力は落ちるでしょうね。

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