2013年9月20日金曜日

古い石堂輝秀鉋寸六を研ぐ

新たに手に入れた古い鉋
石堂輝秀寸六(身幅66mm)
刻印の様子から昭和30年代以前のものだということです
はがねは安来鋼青紙と
思われます
最初に使った砥石は中研ぎ用の人造砥石
メーカー不明の1000番

この砥石も次に使う
PAPA2000同様
5分ほど水に浸けておく
必要があります 

粒度が均一で研ぎ傷は
それほど深くはありません
研ぎ易い人造中砥です

次は前回紹介した兵庫県三木市の内藤商店から
出されているPAPA2000

丹波産青砥と同じような針気(はりけ・針のような筋)が
見られますが
鋼には及んでいないので
悪影響はありません


仕上げ研ぎの中継ぎには
京丹波亀岡市の北隣り
南丹市八木町池ノ内産の
戸前を使いました

ほど良い硬さで反応よく
強い研磨力があります

鋼はピカリと光るほどに
仕上がり
これで充分使える状態です

一応、最終仕上げを行いました

これは京都梅ヶ畑
五千両産と思われる
硬めの仕上砥

はがねは鏡面に仕上がり、地鉄じがねの肌が現れます

刃角度は約31度

刃先の拡大画像
研ぎ上がりに
問題はありません


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