2014年9月16日火曜日

工房の様子、膠とセラック・ニスのテスト・ピース

湯煎した膠・ニカワの状態を確認しているところ
この御方にはいつもお世話になっております


膠の濃度は接着する素材や部位によって変える必要がありますが
その様子を確認しているところ
乾いた状態でどのようになっているかが特に重要なので
膠を湯煎する度に、こうして割り箸に塗って確認しています




日本で精製された漂白セラックを
知人から少し分けてもらったので試してみました
上に塗った部分が日本で精製されたもの(参照)で
下はここ25年ほど使っている
ドイツで精製されたものです(参照


日本のものの方がより透明感がある感じです






塗り上げた後、約24時間経った状態の塗膜を
アルコールを含ませた布で擦ってみました
(上部の白く曇ったところ)
指で触った感じも塗膜の状態はほぼ同じです
あとは価格と鮮度で決めれば・・といったところですか・・
他にはここでも手に入れることができます
この販売サイトのDewaxed SUPER BLONDEが
漂白セラックに該当します

漂白セラックは劣化が早く、劣化すると
アルコールに溶けなくなるので
私は冷凍保存しています
これまでの経験では、手に入れた状態が新しければ
常温保存で3年ほどもちますが
夏場などはフレークが硬く固着してしまうので
冷凍保存しています

それに比べShellac Lemonなど
精製回数が少ないものは常温保存でも
固着することはなく10年ほどは大丈夫です

以前(30年ほど前)日本で売られている漂白セラックを
購入したら、買った状態ですでに劣化しており
アルコールに溶けないものもありました
ですからその後はドイツのメーカーから
直接購入するようにしています
紹介したHammerlのものは
いつも新鮮な状態で手に入れることが出来ています





製作中の2台のギター
ニス塗りを終えました



こちらは修復中のフランス製Gelasマンドリン
ブリッジを接着したところです
オリジナル・ブリッジは破損していたので
作り換えました


0 件のコメント:

コメントを投稿