今朝 近くの河原で拾った石
中央の茶色の模様はネズミ男にしか見えない
こちらは、刃物産地である兵庫県三木市にある
内藤商店から届いたもので
三種類の三分追入ノミ
どれもかなり古いものだそうです
銘は左から春峰、鶴菊で内藤商店の問屋銘ということです
右端は大内銘で先代によって鍛えられたものだそうです
大雑把な研ぎ上がり状態ですが
裏研ぎを含め20分ほどで三本を研ぎ上げたのでご勘弁を・・
とりあえず切れるようには研ぎました
鋼はどれも炭素鋼です
刃角度は上から春峰銘・約27度、鶴菊銘・約29度、大内銘・約30度
刃角度が違っていても
それぞれの切れ味はよく分かるのがおもしろい
仕事で使ってみました
この作業は特に刃物の切れが要求されます
これは刃角度27度の春峰
ここでは裏を当てて削っていますが
鎬面を当てて削るには
これくらいの角度が使い易い
これは刃角度29度の鶴菊銘
このように鎬面を当てた削りではもっと低い方が使い易い
この部分は左手を使っていますが
私は本来左利きなので問題なく行えます
大内銘のもので、刃角度は30度ありますが
切れが軽く大変使い易い
これは充分仕事で使えます
ただ、鋼の鍛接の状態を見たら買わないと思う・・
切れれば問題ないことなのですが
選ぶ段階では切れのことまで分からないので
鋼の鍛接の様子など見栄えが悪かったら
どうしても避けてしまうのですね・・
これは手許にある小山金属製の
ハイブリッド全鋼ノミですが
いつもは上の作業は右端の三分(9mm幅)の
追入ノミを使うのです
今回、上の3丁の追入ノミと使い比べてみましたが
やはりハイブリッド全鋼のものが
最も切れが軽く、使い易いのです
これには驚いてしまいました・・
さらに付け加えますと
上の内藤商店の問屋銘である
春峰銘と鶴菊銘は小山金属製なのでそうです
ということは、小山金属の刃物製造技術は
確実に進歩していると言えるのではないでしょうか
小山金属は量産メーカーとなっているようですが
量産体制でここまで優れたものを作り上げることができる
というのは、現代技術の優れた部分と言えるのでは・・
鋸は完全にそうなっています
因みに、バイディングを入れるための横板の削り取りには
このフィッシュテール・ノミ(15mm幅)を使っています
これも手頃な価格のものですが、よく切れます
やや研ぎにくいのが難ですが・・
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