2015年5月20日水曜日

清仁銘寸八を仕事で使う 

昨日紹介した古い鉋身
清仁銘・寸八




仕込み角度57度だったものを
刃の研ぎ角度を約28度に研ぎ直し


矩勾配(45度)の台に挿げ換えてみました


手前の九分勾配(約42度)と比べると
こんな感じです

これで製作中の2台分のギターの
厚み4mmほどに製材された
ローズウッドの横板材を約1.8mm厚まで削りました
仕込み勾配57度に比べると断然削りは軽く
作業性は向上しました


ローズウッドの横板削りに使った鉋
左3丁は荒削り用で左から粉末ハイス鋼(身幅55mm)
青紙鋼(身幅50mm)、青紙スーパー(55mm)
右の2丁の左側は青紙鋼(身幅60mm)の中仕工用
右端は今回手に入れた清仁銘・寸八(身幅73mm)
鋼は青紙と思われます
荒削りに使った清忠は途中で切れが止んだので、
その右の青紙スーパー鋼と持ち換えました


荒削りに使った粉末ハイス鋼の鉋(身幅55mm)
刃角度は約28度


荒削りながら、強烈な逆目もほぼ止まっています
荒削りでここまで逆目を止めておくと
後の作業がかなり楽になります


これも荒削りに使った清忠銘(青紙鋼・身幅50mm)
刃角度は約30度


これも同様に深い逆目もほぼ止まっています


仕上げ削りに使った清仁・寸八(身幅73mm・青紙鋼)
刃角度は約28度
仕込み角度57度のときよりも切れは格段に軽く
鉋屑も素直になりました


逆目は完全に止まり、全体に滑らかに仕上がっています


厚めに削っても楽に削ることができ


しかも逆目を完全に止めることができます
これで作業性はかなり向上しました






ギター2台分の横板を仕上た後の刃先の様子
刃先から2mmほどを刃角度約28度で研いでいます
仕上砥ぎに使った砥石は丹波亀岡神前産戸前
やや刃先が白く磨耗していますが
まだまだ切れは止んでいません
かなり永切れします




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