2016年9月21日水曜日

重輝 寸六 縁飾り接着 そして天寿国繍帳のスッポン

先日手に入れた古い会津鉋
渡辺重輝銘 寸六を研ぎ直して
鋸挽き台として使っている欅Keyaki材
荒削りしてみた

逆目はさすがに止まっていないが

堅いケヤキ材を荒削りしても
刃先はビクともしていない
研ぎ直す前に堅い本黒檀Ebonyを
削ってみたが、さすがに刃先が荒れてしまった
やはり本黒檀はハイス鉋に限る



今日の作業の一部
特注ギター2台の縁飾りを接着



さてこちらは
昭和3年(1928年)に発行された「推古より天平へ」
という本に掲載されていた写真
おやっ?と思ったので、ちょっと調べてみたら
日本最古とされる刺繍で、天寿国繍帳というものらしい

そこに描かれている鼈(スッポン)と思われる
亀形のものを見て、飛鳥にある斉明天皇によって
造られたとされる亀形の石造物と
正倉院に所蔵されている
青斑石鼈合子(せいはんせきのべつごうす)を連想した
どれもほぼ同じ時代である
この時代、スッポンは特別なものとして扱われていたのか・・




斉明天皇の時代の飛鳥の亀形の石造物

天寿国繍帳が織られた時代は
日本で始めての女帝とされる
推古天皇の時代と重なっていて
また、この飛鳥の石像物が造られた時代は
皇極天皇とこの女帝が重祚(ちょうそ)した
斉明天皇(皇極天皇と同一人物)と重なっている
このおよそ60年間の間は女性天皇の時代とも言える
この時代にスッポンが重要視されているのには
何か訳があるのだろうか・・興味が湧く



これは正倉院に所蔵されている青斑石鼈合子


これも天寿国繍帳と飛鳥の石像物の亀に
よく似ている・・

0 件のコメント:

コメントを投稿