ここ1ヶ月ほど
後白川院が著した
梁塵秘抄歌詞集に
目を通しているのですが
これは平安時代末に流行した
今様に魅せられ、打ち込んだ
後白川法皇の足跡
とも言える記録です
後白川院は十数歳の頃から今様を歌い始め、40数年間「今様」を好んで続けたことで知られています。これほど長年に亘って今様を続けた人は今様の名人にもいなかったとされていて、後白川院はその徳についても述べています。
その一節「心を致して神社・仏寺に参りて歌ふに、示現(じげん:神による奇跡)を被り、望むこと叶はずといふことなし。官(つかさ)を望み、命を延べ、病をたちどころに止めずといふことなし。云々」
後白河院の今様の師は乙前という60歳代の白拍子とされていて、
姿はこのような感じだったのでしょうか(東北院職人歌合から)・・
後白河院は十数年乙前に師事したとされ
乙前は84歳で亡くなったことが院によって記されています。
職人絵に描かれている
白拍子
同じく白拍子
こちらは七十一番職人歌合から
白拍子とくせまい舞(曲舞舞)
江戸時代初めの画家
海北有雪によって描かれた
曲舞舞の踊り子
同じく「くせまひ舞」図
今様については
枕草子や源氏物語にも
書かれているようです
この絵は枕草子絵巻から
無明という銘の琵琶について
描かれている場面
当時の合奏図
0 件のコメント:
コメントを投稿