15年ほど前にHPで紹介した
兵庫県の六甲山ナマズ石
長さ8.6m、幅6.9m、
厚さ(文字が書かれてある面)4.1m、重さ推定500トン
文字を近くで見ると
石膏のようなものを塗りつけて
書かれてありました
古さがどれくらいなのかは
観察だけでは
何とも云えませんが
直感としてはかなり古いものと
思われます
近くで見るとこんな感じです
白い線はかなりしっかりと
定着しています
古墳の壁画のように
密閉された空間にあるもの
でしたら、1500年以上の
時間の経過の後でも残っている
可能性はあるでしょうが
こうして露出している状態
だったら、それほど長くは
残らないのではないでしょうか
ですから、この岩が1995年の
大地震以前、どういう状態で
あったのか知りたいところです
もし、巷間で云われている
ように、弥生時代のもの
だとすれば、地震で
落下するまでは、比較的
外気に触れにくい状態で
あったものと想像できます
たとえば、以前紹介した
福岡県北部の亀山古墳の
石棺内部の朱も
古墳が整備されて、石棺内部が 露出し雨ざらしの状態に
なってからは、数年で
剥落していっているようです
六甲山の「ナマズ石」は
文字が書かれてある面が
立っているので
雨が直接あたることは
なさそうですが、1995年当時と
2000年頃の写真、そして
今の状態を比べてみると
やはり劣化はかなり進んでいる
ような気がします
この文字については
川崎真治氏が詳しく
研究されていて、同じものが
日本各地の他、中国、韓国で
確認されているのだそうです
川崎氏によると、この文字は
風神・エンリルを祭る司祭を
意味するものだということです
ですから、この画像の
曲線で描かれている左側に
薄く見える縦の直線も一つの
文字を構成している
偏のようなもののようです
風神エンリルには
暗喩名があるということで
それは50だそうです
◯が五つで50なのでしょうか
これは神、あるいは天を
意味する文字だということです
これは神奈川県の
比々多神社境内にある
縄文晩期とされる線刻石の
文字だということですが
上の文字によく似ています
これに書かれてある片仮名の「ト」
のような文字は上のナマズ石にも
確認されますが
これはシュメール語で
「メ・祈る」、あるいは
「シブ・巫師」の意味が
あるそうです。これらと同様の
文字が書かれた岩は
日本各地で確認されています