先日、神戸大丸ミュージアムで行われている
藤田嗣治(つぐはる)展に足を運びました
藤田嗣治の絵は、若い頃から淡い憧憬の思いで
見つめてきました
自伝を読んで何故藤田の絵が
日本での評価が高くないのかということも知りました
フランスで人気を博した藤田の日本的な繊細な線
日本人のこの繊細さはときに姑息さに変貌します
その姑息さに藤田は我慢がならなかった
若い頃に日本の画壇に嫌気が差し
戦後の戦争責任のなすり合いに嫌気が差した
藤田の絵に(とくにデッサン)私は
壮大さと力強さを感じます
これは天平時代から鎌倉時代の建造物に
感じるものと同じなのです
日本人が本来持っていたものです
あの壮大な木造建造物を建てた宮大工と
同じ修練を藤田は絵で行っていたと思うのです
藤田はかなりの早描きだったということですが
その修練は、画家として当然のことを
毎日やっているだけだとサラリと自伝に書かれています
秋田の平野美術館が藤田の作品を一番多く所蔵しているとのことです。平野政吉と藤田の交友によるものだそうです。
返信削除逸れますが、この美術館を移転するかどうかで地元では意見が分かれています。すでに移転先の場所も決まっています。新しい美術館の設計は安藤忠雄です。
移転を推進する側の主張は「地方都市の賑わいのため」です。
藤田嗣治に関する情報をありがとうございます。
返信削除平野政吉美術館サイトを覗かせてもらいました。
http://hirabi.m78.com/index.html
遺品の藤田のコレクションに興味を惹かれました。
今回の藤田作品の巡回展では平野政吉美術館は関わって
いないようですが、これを機にこの美術館のことを
多くの人に知ってもらえたらと思います。