2010年2月21日日曜日

古代の製鉄 その14

前回述べたように、古代播磨国志相郡岩鍋(現在の宍粟市千種町岩野邊(しそうし ちくさちょう いわなべ))に製鉄技術を伝えた金屋子神は、白鷺に乗って出雲国(いずものくに・島根県)に飛び去っていったとされています。ここでおもしろい符合があるのですが、九州から東征していく途中、出雲健(たける)討伐のため出雲へ立ち寄ったことのある日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、その後、死に際して白鳥になり天に昇ったと日本書紀には記されています。
古事記では八尋白智鳥
(やひろしろちどり)となっていますが、これは白鳥よりもさらに大きなコウノトリではないかという説もあります。ところが、日本武尊が祭られている神社に白鷺神社というのがあるのです。この神社は栃木県にありますが、神社の由緒によると、神託により建てられたもののようですから、出雲とは直接的には関係はなさそうです。しかし、何故白鳥ではなく白鷺という神社名になったのでしょうか。
一方、出雲国(島根県)には弥栄神社(やえさか)という神社があり、ここでは鷺舞という神事が行われています(参照)。





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