2011年3月7日月曜日

福岡県春日市の出土砥石

3月5日、6日は福岡に行ってきました

今回は、かねてから
一度は行っておきたいと思っていた
春日市にある「奴国(なこく)の丘歴史資料館」に
足を運びました 参照

福岡県春日市は、弥生時代の貴重な
考古資料が発見されている所として有名ですが
何と言っても青銅器や鉄器の工房跡の多さは
特筆ものでしょう 参照
資料館の展示物もこれらに関するものが
中心を成していましたが
砥石の出土物の多さにも驚かされました




まずこれを見て頂きたいのですが
これは仁王手A遺跡で発見されたもの
だそうですが、このように
これぞ砥石といった顔をした出土砥石には
なかなかお目にかかれません
それに、よく使い込まれていて
ほれぼれとしてしまいます
(長い方の砥石は長さ22,6cm)




上に挙げた鉄器は、上の砥石といっしょに
出土しているものですが
おそらくこのような刃物が研がれていたのでしょう
砥石の上を、刃物が滑らかに
動いているのが目に見えるようです




そしてこれは伯玄社遺跡から
出土している砥石ですが


このような磨製石器にも
使われていたようです


それからこのような、玉(ぎょく)
加工したとされる砥石も発見されていました


これは福岡の実家の納屋で
たまたま見つけたものですが
なぜか、上に紹介した出土砥石と
同じようなものに見えてしかたがないのです・・

この砥石は亡くなった父親が
使っていたものだと思うのですが
父の弟は大工の棟梁だったので
そっちの方から渡ってきたものかもしれません

この砥石については、後日紹介しようと思っています

2 件のコメント:

  1. あら~こちらに来てたのですね。
    春日近辺の地図を見てみると、古代史が見えてきそうです。
    弥生町、熊野神社、古墳群、蒙古防御の土塁跡・・・
    平安京みたいに綺麗な町筋があると思ったら陸自の基地でした。
    六日は大分の中津に行ってました。
    名刀鑑賞会への参加です。
    鈴木嘉定コレクションの一部が出ました。
    国内に数本しかない近江大掾藤原忠廣 来写し 脇差、
    来国次の脇差、応永備前長船盛光 大すりあげ 等5本の名刀が出されました。
    会場に入る前にH師からご指導をいただきました。
    真贋を見極める鑑定と違い、本物を十分に堪能して下さい。
    肌、姿形を目に焼き付けるように。
    当たり前のように聞こえますが奥が深いお言葉でした。
               源 信正

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  2. 春日市が当時のハイテク産業であった鉄、青銅、ガラスの
    製造拠点であったことは、地理的にも頷けますね。
    博多湾と大宰府の間にあるのも重要な意義があったものと思われます。
    弥生時代から古墳時代にかけて、奴国や吉備、出雲、但馬
    といった当時の大国では、青銅や鉄の武器を自国内で
    製造できることが必要だったものと想像されます。
    その点は、鎌倉時代や室町時代の刀産地のあり方とやや
    趣が違っているように感じます。

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