2011年6月23日木曜日

特注 トーレス型モダン・タイプ完成

弦長645mm 鈴木音律


ヘッドのインレイ  参照


6 件のコメント:

  1. とても綺麗ですね。
    社会人になってから楽器というものを手にしなくなってしまいましたが、こういったものを見るとまた欲しくなります。
    うちのお店で時々フラメンコのライブをしたりしていますが、そのときなども、もう一度ギターをもちたいなどと考えるのですが、いまさら指が動くわけでもなくただ指をくわえてみているだけです。
    ただただあこがれます。

    せめて何かの楽器を手にしたいと思いウクレレ作りにチャレンジしたこともありますが、いまだ完成に至っていません。
    自分のものはなかなか出来ですね。

    貝の象嵌は私もたまにします。
    たぶんスタンダードなやり方ですが、うちのかみさんは、ちりを合わせるのに強引に鑿で削り飛ばしています。
    刃は欠けるけどこっちのほうが早いですって。
    ちょっと目からうろこでした。

    オークションに出ていた金井鉋は、外栄さんのHPを参考にしてみたところ初代のかなり古い方のようです。
    残念なことをしました。

    今の私の鉋の基準は永弘さんのです。
    先日も古い鉋を買いましたがこれも永弘系です。
    結構好みです。
    なので金井鉋は是非欲しいものです。

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  2. ありがとうございます。
    胴体のオバンコルという木も優れた鉋と砥石のおかげで
    美しく仕上げることができました。
    この杢目を活かすために、目止めも行いませんでした。

    今は象嵌のためのツールも便利で優れたものがあるので
    重宝しています。

    永弘鉋は使ったことがありませんが、これも三条鍛冶の
    御方のようですね・・
    三条おそるべしですね。
    そういえば広島の石社さんも三条で修業されているようですね・・
    外栄金物さんのHPでは永弘鉋は初代から三代まで
    あるようですが、所有されているものはどんな感じですか。

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  3. ヘッドのインレイ素敵です。淡いピンクの光も。
    今日加古川駅前のぎゃらりー日本堂にマリアハープのイメージ画など柴田節子さんの作品10点を搬入しました。新作の30号飛騨高山の風景画もありました。
    柴田さんの今年の目標は アクリルで日本の風景を描くなんです。いつもキビキビと現実を観察把握されていて素晴らしいなあと、風に吹かれて生きている私は関心するのです。
    あれから、3台作っていただいたベイビータイプのうち1台は神戸のあるお家に引き取られました。人口呼吸器をつけて7年のご主人の為に、奥さんが毎日枕元で練習されています。
    私が訪問してアメイジンググレイスを歌った時のご主人の反応がすごくはっきりと感じたので、ベイビータイプを欲しいと望まれました。三つ子のうち2つあったマホガニーのひとつをお譲りしました。
    残った2つのうち堅かったモアビが最近何とも良い音色になってきて、26日のコンサートではモア美とグランドピアノ型を使います。ラコートタイプもお借りしてありがとうございます。アロージャズギタリスの中村たかしさんがめずらしくクラシックギターソロ演奏をします。
    私はマリアハープの他 ベートーベンピアノ曲やビートルズなどをピアノ・ギターデユオアレンジにしました。今回のコンサートではマリアハープの可能性を試すことになりそうです。セカンドCDに入れる曲になりそうですね。

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  4. 柴田さんの飛騨高山の新作、見てみたいですね・・
    冬に製作する予定の平家琵琶の撥面には
    木曽義仲に因んだ絵を描くので、なにか参考になる
    ものが見つかるかもしれません。

    製作した楽器が何かのお役に立つことができる
    というのは製作家冥利に尽きます・・
    ありがたいことです。
    26日のコンサートはきっと素晴らしい会になることと思います。

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  5. 私の所有している永弘はたぶん3代目のものであろうと思います。
    つくりは野暮ったく粗い感じを受けるのですが、切れ味よくタフに働いてくれます。
    この鉋も一本あれば安心して仕事が出来る頼もしい道具ですよ。
    こちらの刃物屋さんに言わせると三木が一流、三条は二流として昔は扱われてきたと。
    しかし、私は初弘も使ってますがこちらも普段使いの道具としては十分ですし、先日手に入れた永弘系と思われるものも良く切れてくれます。
    三条のものは、見栄えが良くないけれど良い道具だと感じます。

    三条に限らず古い刃物の中には良く働いてくれるのがありますね。
    昨日は半日天板削りをしましたが、オークションで手に入れた彫刻刀におまけでついていた長台に驚かされました。
    何と約2M×1Mの欅の板の70%ほどをこの一台で荒削りできました。
    上等の部類に入る板でしかも修正挽きした後とは言え最大で5mm、平均で3ミリは削らなければならない状態です。
    途中で一度も研ぎなおすことなく刃先が真っ白になっても切れ続けてくれました。

    大菩薩の銘と天馬が打たれているどこにでもありそうな語句普通に見える鉋です。
    名もなく良いものを作る職人さんがたくさんいた時代があったのですね。

    ホント驚きでした。

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  6. haluさん、おおきにです。
    お手持ちの永弘もすばらしい鉋のようですね。
    彫刻刀のオマケが長台ですか・・
    おそるべし・・

    先日、宮大工をしていた知人が工房に寄ってくれたので、
    いろいろ話を聞きました。
    西岡棟梁の逸話は山ほどあるわけですが、その一端も
    いろいろ聞きましたが、台鉋で仕上る場合、宮大工の仕事でも
    西岡棟梁は9ミクロンの薄削りで仕上ていたそうです。
    棟梁の話によると、やはり明治から大正にかけての鋼は
    すばらしいものがあり、昭和になっても優れた鉋は
    ほとんどその頃の鋼を使っていたようです。
    しかしながら、棟梁曰く、京都で打たれた刃物は買うな
    というくらい昔の京都の刃物は良くなかったそうです。
    このことは京都の仏師、松久朋琳さんも口にされているので
    事実だったのでしょう・・

    西岡棟梁が槍鉋を復元した際にもいろいろな苦労話がありますが、
    これも行きつくところは鋼の問題で、結局江戸時代以前の
    古い和釘などを再利用した鋼でようやく納得できる切れ味と
    永切れが実現したようです。
    それを鍛えた人は、今では有名な方ですが、伊予の名工白鷹幸伯氏です。
    その白鷹さんが持っておられた昔のスウェ-デン鋼を使って
    三木の鉋鍛冶、常三郎氏が鍛えた鉋を手に入れました。
    これも後日紹介しようと思っております。

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