2012年7月30日月曜日

繰子錐(クリコキリ)と自在錐


ギターの丸いサウンドホールを切り抜いたり
縁飾りを嵌め込むための溝を切るための
サークルカッターはどのようなものを
使っているのかという
問い合わせがありましたので
私のやり方を公開します(参照



これは30年以上使っているもので
ギター製作をやり始めたときに
最初に手に入れたものです



手で回すものを繰子錐(クリコキリ)
あるいはクリックボール(商品名)
切り抜く部分を自在錐といいますが
今でもホームセンターなどで売られています




センターと刃部は自分で加工し直しました



右はサウンド・ホールを切り抜く刃
左は縁飾りの溝切り用とした刃です










因みに、これはパフリング・カッターとして
使っているケガキコンパスです
足の片側を短くし、もう一方を刃にしました
パフリングの位置をこれで軽く傷を付け
彫刻刀(印刀)で切り込みを入れています



これまで自作した専用ケビキや
市販されているパフリング・カッター
使ってみましたが、どうも使いにくいので
今はこれを使っています
もう20年ほどこれでやっています


5 件のコメント:

  1. 田中様、なるほどです。
    もっていましたが、中心がずれるのと
    刃がいまいちなので使用してませんでした、
    刃を研いだり、加工したりとかをすると
    いろんなものは使えるようになるという
    ことですね。とにかく刃物は研ぐことに
    つきるのがわかります。
    これはすぐ試してみることが出来そうです。

    バィンディング、パーフリングにつかう
    毛引きなども
    改良したものをお使いでしょうか?

    返信削除
  2. バインディング・パフリング用のケガキは
    最初の頃は専用のケビキを作って使っていましたが
    曲線のところがうまくいかないので、今は
    ケガキコンパスの片方を短くし、
    長い方を刃にして、これを使って軽く傷を付け
    あとは彫刻刀で切り込みをいれています。
    粗取りはトリマーを使っています。
    http://www.comokin.co.jp/shopdetail/012003000004/

    返信削除
  3. なるほどです、これはすごいです。コンパスで毛引き代わりにできることは難易度が高そうです、そのスジを彫刻刀で、精緻な手作業です。
    トリマーで完結させるのは怖いので、参考になります。

    返信削除
  4. パフリング・カッターも使ってみましたが
    今は専らケガキコンパスを使っています。
    実際にやってみるとこれが最も具合がいいのです。
    おっしゃるとうり、トリマーだけで仕上げるのは無理がありますね・・
    最後の、ラインの修正にはヤスリも使います。
    http://www.mehr-als-werkzeug.de/category/Rohrmesser-Schneidzeug-und-Spanausheber-914_2616.htm

    返信削除
  5. ケガキコンパスの写真をUPしました。

    返信削除