2013年1月20日日曜日

Lacoeタイプ 響板と裏板を仕上げる


製作中の19世紀ギター Lacoteタイプの響板と裏板を仕上げました

これは響板の表面の仕上げ削り
使っている鉋は藤井刀匠作の玉鋼寸八


接ぎ目が逆目になっているので
鉋の押え金はギリギリまで詰めています
そのことを反映した鉋屑です


逆目は完全に止まっています




その後裏側を削り、音作りのための厚み出しをしました
参考までに、響板の厚みは、厚いところで約3,2mm
薄いところは2,5mmほど
動画参照下さい


使っている鉋は古い中惣銘・寸六
台を短くしています




そして裏板の仕上げです
使っている鉋は先般手に入れた(動画参照下さい)
会津鉋 重時銘・寸六




ブビンガ材独特の深い逆目も充分に止まっています
裏板の厚みは厚い所で約3,3mm
薄いところは2,5mmほど(ブビンガ部分約1,5mm)

試しにハイス鋼や燕鋼の鉋で削ってみましたが
ブビンガ材は粘りがあるのでこれらの鉋では
切れが重く、ちょっと使う気になれません
上で使った重時は東郷ハガネと思われますが
ハイス鋼や燕鋼よりも切れが軽く
燕鋼よりも永切れします

他に試した鉋では「も作」銘の寸六が最も軽い切れでした
これは安来鋼・白紙1号と思われます
切れの持ちも充分だと感じました




響板と裏板が仕上がりました



補強材を準備
この後、補強材の厚みを仕上げます


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