今日は製作中の19世紀ギターLacoteタイプの
響板と裏板の補強材を選び出したので
荒削りの際に鉋の削り比べを行ってみました
動画参照ください
動画で最初に使っているのは右端の重道銘・寸四
これは一枚刃ですが鋼が玉鋼の影響か
削りの抵抗が大きく3台の中では最も重い切れでした
次に使ったのは中央の舟弘・天酔銘・寸四
これは鋼は安来(やすぎ)鋼・白紙1号が使われているということです
これは切れ味軽く、3台の中では最も軽い切れでした
3番目に使っているのは「も作」銘・寸四
これも鋼は白紙1号と思われます
研ぎ感は上の天酔によく似ていて
強靭な手応えがあります
やや「も作」の方が強い感じを受けますが
そのことを反映してか
上の3台の中では最も永切れします
重道での荒削りの様子
削り肌は3台とも同様で
違いはほとんどありませんでした
天酔銘の寸四
そして「も作」での荒削り
最初の画像でお分りのように
今回平均的な長さ25cmほどのスプルース材を
18本荒削りし、2mm~5mm削り減らしました
3台をほぼ同程度使うように心がけましたが
これくらいでは、どれもまだまだ切れは止んでいません
重道寸四・一枚刃、刃角度は約27度
やや刃先が白く摩耗しています
天酔寸四・二枚刃、刃角度は約28度
これも上の重道と同様に刃先が摩耗しています
も作寸四・二枚刃、刃角度約28度
これは刃先はまだまだ健全です
補強材を膠(にかわ)接着
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