2015年12月27日日曜日

細工所という地名について

ここ兵庫県篠山市には
細工所という地名があります
この地名は全国各地にあるようですが
地域によって作っていたものは違っていたものと思われます
では、ここ丹波篠山の細工所では
何が作られていたのか
ちょっと気になったので調べてみました

まず昭和33年に発行された
奥田楽々斎著「多紀郷土史考」をめくってみると
内職として人形を作っていたとありました
ではどのような人形を作っていたのか
は、説明がありません・・
篠山には近年まで当地の特産物である
雲紋竹を使って竹人形を作っていたそうですが
そのことでしょうか・・

他にどのような人形作りがあったのか
ちょっと調べてみましたが
職人尽図の類と歌合には不思議なことに一件も見当たらず
仕方がないので他のものを・・と本を漁っていたら、ようやく
人倫訓蒙図彙にありました
以下、3件の図は人倫訓蒙図彙から引用


「人形師:諸々の人形これをつくる。
小(ちいさき)を芥子人形といふ。
また操(あやつり)人形、指人形等あり。
寺町通をはじめ所々に住す。富島和泉是細工人也。
今麩や町小路下に住す。張抜人形所々に造る。」
と説明されています

雛人形を作る雛師は別に紹介されています
「雛(ひいな)師:紙ひいな、装束ひいなあり。
紙ひいなは紙をもて頭(かしら)を造る。
又ほうこのかしらこれをつくりて、
ひいなや(雛屋)にうる(売る)也。
雛屋これをもて品々仕立あきなふ也。」
と説明されています


それから、昭和40年に刊行された「日本の職人」には
人倫訓蒙図彙にないものが紹介されていました



以上ですが、ここ丹波篠山の細工所では
何が作られていたのでしょうか・・

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