2021年12月31日金曜日

窓鋸の柄、改造完了

先日紹介した 
窓鋸の柄、改造の続き

接着が乾いたので
南京鉋 spokeshaveで削る



鉋仕上げだけでは
滑って握りにくいので
鋸ヤスリで表面を
荒らしておく


出来上がり

2021年12月30日木曜日

楽琵琶の堰・虹 そして欠け石に水晶

 

篠山川で拾った
欠け石に水晶を接着




こちらは工房の様子
製作中の楽琵琶の堰(虹)を
作るためタモ材を製材するため
尺二(刃渡り36cm)窓鋸を出してきたが
柄が小さく挽きにくい
毎度のことなので
今回柄を延長することにした


ヒノキ材の端材で
柄を追加延長、接着
太さも少し太くする


接着剤が乾いた後
鉋で握りやすく加工すれば
出来上がり

こちらは一尺(刃渡り30cm)窓鋸で
製材したタモ材
個体が違う木から挽き出したもの
重さと堅さが違う
どちらを使うか思案中

動画で最初に持ったタモ材
重さは約290g

堅い材
重さ約340g
この体積で50gの違いは
持った感覚はかなり違う

楽琵琶の堰sekiについては
八音抄では以下のように
説明されています
「堰を置くこと撥面中すみの程あるべし。中すみより上へ寄るべからず。二に取らば下へ寄るべし。広き方はしもと云う堰の下がり上がりによりて、声の良し悪しは未だ探り出ださず。堰は板返し固からず、又柔らかならず。木の少し勇めきたらむ良し。堰に別の柱を立たさまにしたるあり。さあるべしとも覚えず。良き物どものは、別の柱をす。ただ刻み残したる長さ二寸(約6cm)ばかりも 一寸四・五分(約4.2cm~4.5cm)もありげなり。すべて甲・腹の木少しおくれたらば堰は太くもこはらか心ざすべし。甲・腹固くしやう過ぎたらば、くつろかにすべし。」

2021年12月28日火曜日

お薬の時間ですよ そして織物ネコ 


獅子の香炉で遊ぶ
螺旋部分が露出するように
カットされた巻貝の貝殻を
獅子の口に取り付け
丸薬のように加工され
虎目石の玉を
口めがけて転がす

こちらは
大掃除で見付かった端裂
猫が織られている

琵琶が描かれた
古い掛軸に貼ってみた



2021年12月27日月曜日

丹波篠山 寒波の翌朝快晴


昨夜の雪から一夜明け
丹波篠山は快晴


下弦の月も
写ってました








2021年12月26日日曜日

ハイス鉋を新調 自分の道具として仕立てる


身幅50mmのハイス鉋を
三丁新調
自分の道具として
仕立てていく

主に黒檀削りに使う
1丁は粉末ハイス
他の2丁は通常のハイス
銘柄はそれぞれ違っているが
作っているところは
一緒のような感じを受ける
ここ10年ほど
市販されているハイス鉋の
刃先の強靭さがなくなり
粉末ハイスを使っていたが
それも数年前に手に入れた
ものは永切れしてくれない
仕方がないので
20年ほど前に
手に入れたものを
刃がチビても使っているが
いよいよ使いにくくなったのであきらめて新調
最近のものはどうなのか
祈るばかり



刃を研ぎ上げ
鉋身の収まり具合
裏金の調整を済ませ
この後、刃口に
ステンレスを埋め込む

まず、刃口に埋め込む
ステンレスをカットする




刃口の埋め込むところを
彫り込む


収まったら


瞬間接着剤で接着



最後の調整を済ませ
ギター指板用黒檀で
試し削りを行う

通常のハイス鉋

特殊粉末ハイス鉋

動画撮影後の粉末ハイス鉋
刃先はまだ大丈夫です
刃口がやや広すぎる
使えないことはないが
もう少し狭い方が
削りやすい

こちらは通常のハイス鉋
こちらもまだ刃先は大丈夫
刃口の広さは
これくらいが理想的

動画で最初に使った
通常ハイス鉋は
すぐに刃先が摩耗し
切れなくなった