2022年1月17日月曜日

餓鬼草紙に描かれた琵琶


平安時代末から鎌倉時代に
かけて描かれたとされる
琵琶を弾いているところ
も描かれています

かなり忠実に描かれていて
撥は正倉院に
同様の形で
右手の構え方も
現在とは違って
手首を弛めて下から
絃を弾いている
感じを受けます
これは平安時代に
描かれた他の
琵琶を弾いている絵に
共通したものがあるので
当時の弾き方の
特徴だったのかもしれません

こちらは1982年(昭和57年)に
出版された「新猿楽記・雲州消息」引用された餓鬼草紙の絵
その版下絵と原画との微妙な
違いが興味深い

琵琶を弾いている男の肩に
描かれている餓鬼の霊が
版下絵では餓鬼とは
分からないところは時代を
反映しているのか・・

これは室町時代以降に
描かれたとされる
百鬼夜行絵巻の琵琶妖怪

江戸時代頃に描かれた
職人絵から琵琶法師
楽器や撥は忠実に
描かれれいて
撥面に月が付けられていたり
平家琵琶の特徴が
よく表現されている

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