2026年10月16日金曜日

銅鏡と有翼女神と迦陵頻迦


三角縁神獣鏡には翼のある人物が
鋳込まれているものがあり、
一般的には西王母seioboとされる
場合が多いが、考古学者の原田大六氏は
これを倭迹迹日百襲姫
yamatototohimosohimeではないか、
としていて、たいへん興味深い。
倭迹迹日百襲姫は第7代孝霊天皇皇女
ともされていて、大物主神
oomononushinokami(奈良県三輪山の神)
との神婚譚や箸墓古墳(奈良県桜井市)伝承
で知られる巫女的な女性なので、
古事記•日本書紀からは消されている
卑弥呼himikoではないか、ともされている。
翼のある女神は有翼女神とも呼ばれ、
西洋では古代ギリシャ出土の
サモトラケのミケがよく知られている。
正倉院宝物の琵琶には背面に迦陵頻迦
karyobingaが象嵌装飾されているもの
があり、これも有翼女神の一種と思われる。

愛知県犬山市の​東之宮古墳から
出土している三角縁神獣鏡

左は東王父touohfu
右は西王母seiohbo
とされている

西王母には翼があり
迦陵頻迦とも言える

迦陵頻迦


国宝、中尊寺の金銅華鬘に
見られる迦陵頻迦

阿弥陀経和訓図会(1864年刊)の挿絵
極楽浄土の迦陵頻伽と共命鳥

阿弥陀経変相に描かれている迦陵頻伽


古代ギリシャ出土の
サモトラケのニケ
実際は頭部がないが
こちらで適当に頭部を付けたもの

正倉院宝物の琵琶の背面

貝象嵌された迦陵頻迦
親戚のおばちゃんのような顔に
親しみがもてる

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