2年ぶりになりますか・・
ここを訪れる度に、能が完成された
室町時代の能面のすばらしさに
感嘆させられるのです
それに鼓の蒔絵と衣装の絵柄の大胆さ・・
能楽資料館を後にして、次は篠山の刀工
藤井啓介氏の鍛刀場を訪れました
作品展示コーナーで目にした氏の作品は
室町時代の能面の緊張感に負けていない
存在感があり、氏の力量に
改めて感服してしまったのであります
最近の氏の地鉄(じがね)は
よく詰んだ古刀期や新刀期の地鉄に
劣らぬものがありますが
よく詰んだ古刀期や新刀期の地鉄に
劣らぬものがありますが
刃文の匂い口(刃文の幅)の見所の多さも
見事だと思います
氏の作品は玄人好みといいますか
刀を見る目がある程度身に付いている人にしか
分かってもらえない部分が多いので
ある面、損をしているのかもしれませんが
氏はそれにもかかわらず
自分の目指す方向性にブレがないのが
すばらしいと思うのです
その頑な姿勢は室町時代の能面に
通ずるものでもあるとも感じさせられたのです