青紙鋼の鉋は切れが重く
私は主力では使いませんが
青紙鉋が役に立つ場合も当然あります
製作中のこの二台のラプレヴォット・タイプ
サウンド・ホールの装飾には真黒の黒檀を使います
それを接着した後、響板全体を鉋仕上げしますが
このときには青紙鋼の鉋が役に立ちます
真黒・黒檀を炭素鋼の鉋で削ると
刃先が細かく欠ける場合が多く
そのまま使うと柔らかいスプルースに
刃欠けの筋痕が残るのです
その点、青紙鋼はあまり心配がありません
とくにこの二代目・金井鉋の鋼は甘めなので
二台分の響板を何の問題もなく
仕上げることができました
これには助かります
おはようございます!!
返信削除サウンドホールは表板を張り合わす前にあけるのですか?
(-m-)
朝からKIYONDさんの大好きなせみくんたちが大合唱しています。(^0^)
サウンドホールの切り口に黒檀を接着するので
返信削除先に切り抜いておきます。
こちらも今年は蝉が多いですね・・
今はニーニーゼミとアブラゼミががんばっています。
クマゼミはまだ1回しか声を聞いていません。
あ、今また1匹鳴き始めました・・
ちょっとした林や森ではヒグラシが多いですね。
http://www.mane-ana.co.jp/katana/hinsyutu-towa200.htm
返信削除刀鍛冶の年齢を調べてたら上記のようなものを見つけました。
清麿の様に30代で亡くなられた名工もいるし、100才を超える来国俊もいます。
当時としては高齢の方です。
また、面白い分析として、粗製濫造ではなく、出来る人は
仕事も早いということです。
今も昔も出来る人には仕事が多く舞い込み、納期に追われていたのでしょうね。
源 信正
日本の仏像彫刻や欄間彫刻の工房では
返信削除最も腕のある師匠は、木取りや下絵そして荒彫りを行い、
弟子たちはその後の仕上を担当するということです。
宮大工の世界も同様のようで、故・西岡常一氏も
そういったことを著書などで説明されています。
宮大工の場合は棟梁の役目は設計と材料の調達と
墨付けということになりましょうか・・
ヴァイオリンの名工ストラディバリもおそらく
そうやっていたと思います。
楽器の大まかな音作りを終えてからは
木工作業が主になるので、そういったことを弟子が担当する。
ところが刀工の世界では師匠が最後の焼き入れを行う
というところが大きな違いとなるようですね・・
御番鍛冶制度を設けた後鳥羽上皇は自身の銘を切った
刀も残しているようですが、刀好きとは云え
刀を鍛えることまではできなかったと思われます。
御番鍛冶の仕事ぶりを見やりながら、真似ごと程度の
ことはやったと思われますが、銘を切った刀は
おそらく焼き入れの際、御番鍛冶から渡された
赤めた刀身を水に浸け、焼き入れをしたくらいではないでしょうか・・