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2021年11月21日日曜日

秋、満月、和歌 井蛙抄


11月19日は満月
そして月蝕だったようなので
秋の月に因んだ和歌を
井蛙抄seiashoから
霜さゆる
庭の木の葉を
ふみわけて
月は見るやと
とふ人もなし

雲はらふ
夕風わたる
ささの葉の
音やさやかに
いつる月影

影きよき
花の所は
有明の
月もえならす
すめる空哉

見し秋も
何に残さん
草の原
ひとつにかはる
野辺のけしきに
あふ坂の
関の清水に
かけ(影)見えて
今やひくらん
望月の駒

2021年11月19日金曜日

和歌らしき戯れ そして井蛙抄


季節外れですが
和歌らしきものを・・
画像は、ここ丹波篠山の
春の風景です
前バージョンの
フォトショップという
画像処理ソフトが
使えなくなったので
アフィニティ・フォトに
乗り換え、練習中
フォトショップには
文字縦書きツールがあったのに
このアプリにはなく
無理やり縦書きにしたが
やはり不自然

こちらは井蛙抄から
春の歌と挿し絵
我宿の
花見かてらに
くる人は
ちりなん後そ
こいしかるへき

かつらき(葛城)や
高間の山の
さくら花
雲井のよそに
見てや過くなん

山さくら
咲にし日より
久かたの
雲井にみゆる
たきのしら糸

こちらは秋の歌
鶉なく
真のの入江の
(滋賀県真野)
はま風に
尾花波よる
秋の夕くれ

これは20年ほど前に
手に入れた掛軸
作者の銘は「ハカ婆」
墓場とも読める・・
歌もしみじみと悲しい
「ちづのはてら(寺か)
帯のことくに
夕やけつ」
と読みたい
「ちづの」という人が
絞めていた帯の色が
夕焼けのような
色だったことが想像され
悲しみがより深まる

2021年11月15日月曜日

井蛙抄から和歌と挿絵

井蛙抄seiashoから
挿し絵入りの和歌を少し紹介

あまの原
ふりさけ見れば
春日なる
みかさの山に
出ideし月かも

神代より
光をとめて
あさくまの
かか見(鏡)の宮に
すめる月影

世の中を
何にたとへん
朝ほらけ
こき行舟の
跡のしら波

夕されは
潮風こして
みちのくの
野田の玉川
千とりなく也

駒komaとめて
なを水かはむ
山吹の
花の露そふ
井手の玉川